1966年(昭和41年)土本武司が検事として担当、裁判で死刑が確定した死刑囚は
長谷川武(22)。確定後、土本検事と長谷川死刑囚の文通が始まる。

★国分寺・主婦強盗殺人事件
無職の長谷川武が白昼、国分寺の一軒家に強盗に入り、主婦を刺殺し金を奪って逃走。
犯人が現場に残したスポーツ新聞の指紋から足がついた。
長谷川は駅前の販売台で新聞を売っている母親と二人暮らしだったが、勤めていた
塗装店を解雇されて投げやりな気持ちになり、遊ぶ金欲しさに犯行に及んだ。
昭和46年、長谷川の死刑執行後(27歳)、母親も電車に飛び込み自殺した。

当時の他の判例から見ても被害者一人の強盗殺人で無期懲役になった例も
多いので、よほど裁判で長谷川の心象が悪かったものと思う。
土本武司さん当時30、31歳の頃だから力みすぎて被告を死刑にしたけど、
獄中の長谷川死刑囚から後悔、懺悔の手紙など来て気が弱くなったのでは
ないか・・・?
おまけに死刑執行後に母親が後を追って電車に飛び込み自殺してるから
ますます土本さん落ち込んだんではないかなぁ