宮崎勤死刑囚は平成19年6月以降、死刑廃止運動の中心人物として知られ、
光市母子殺害事件の弁護などで有名な、安田好弘弁護士ら複数の弁護士に、
次のような手紙を送っている。
「即刻、私の再審弁護人になって下さい! そして即刻、恩赦を請求して下さい! 
再審と恩赦の両方を申請している人もいます」
「前回までに頼んだこと、即刻やってもらわないと恨みますよ! お願いします! 
お願いします! 一刻を争うのです!」
法務省は拘置所の医師から、宮崎死刑囚の精神状態を確認するとともに、宮崎死刑囚
が自ら再審の弁護人を依頼した行動について、刑の執行を止めるためであり、死刑の
意味を理解している証拠と分析していた。
ある幹部は「死刑を前に焦っていることがうかがわれた。その点からも刑罰を受ける
能力があることは明らかであり、執行に支障はないとの確信を深めた」と説明する。
平成20年6月17日、東京拘置所で死刑執行。享年45歳