法律ばっかり見てたら、死刑の意味が解らなくて当然だ。
法律が先でなくて、死刑が先だからだ。

犯罪に対して刑罰が必要であるという社会的コンセンサスがあり、
死刑は、法律で規定された刑罰の一つに過ぎない。

法律の視点だけで見るなら、犯罪が起きなければ刑罰は要らないし、
刑罰があっても犯罪が起きるなら刑罰は意味をなさない。
そういう刑罰を規定する法律も無用の長物ということになる。
何も死刑に限ったことではないのだ。

いくら死刑だけを切り離して論じようとしても、他の刑罰との境界は
個人的信条や宗教、価値観でしかなく、感情論の域を出られない。
しかも、価値観の違う人達を説得するのではなく、単に自分の価値観
を押しつけようとするだけだから何年経っても進歩しないね。