続・きちがいクレーマーの安淳徳
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
南朝鮮から来日し、次々と結婚したが、この女が統合失調症であるがゆえ、次々と離婚。離婚しても夫の家に押しかけ、扉やガラスを壊す鬼畜女。
金の亡者。セックス狂いの日々を >>212
名乗りも出来ぬ蛆ヨ、投稿のたびに変身する蛆ヨ。
ヾ(≧▽≦)ノ イヒヒヒー♪ 。(ёё。)(。ёё)。うふうふ♪
ヾ(( ゜)д( ゜))ノイヒヒヒヒー♪ 《《《《♪♪(*´▽`*)ノ゛うふふ〜
おまえの頭で理解できたのカイ?
o(〃^▽^〃)oあははっ♪ ヾ(≧▽≦)ノ イヒヒヒー♪ >>213さんも自分の祖国のスペインやイギリスやアメリカでこのようなことが
同義的にも法律的にも常識的にも負かる通る国だったのなら
じっししたらいいのでは?
大和や宮沢賢治という大和の宝にこだわらなくてもいいのでは? >>214
とにかく、当方も変な思いやりを捨てると言うことですよ!
下手な思いやりが、解りにくくしているのですからね。
その様なことはお判りではないでしょ? 何で働かずに政治活動やってる人間が生活保護受けられるわけ?停止しろよ >>217
当方は真剣な話で有れば好んで応じます。その為にも、
貴女と当方で議論し皆さんが検分出来るようなスレをお立て下さい。
是非に、お願い致します。 北詰さんは、
自分のブログなどに掲載してる住所に住んでるんでしょうか?
先日、池上警察署から刑事2名が訪ねて来て、
北詰さんの見方のような対応をしてましたが、
不透明、不可解、不審な事ばかりですので、、、
どうなってるんでしょうか?
偽りの被害者も多くて、
グルでありながら見方、敵をそれぞれ演出・演じる事も多いですので、
偽りの被害者、偽りの支持者達、支援者達にお気をつけて下さい。
食べ物に薬を入れて、病気などを装い口止め・口封じなども行ってるようですので。。。 >>221
今日はやせた親戚に似た人が車を運転しているのをみせ
て元気にして開放した方がいいというので、
はいというと、これから栄養のある飲食物を飲食さえたるわといわれました。
音楽ファンの隔離被害者は、パソコン設置がない人がほとんどらしいので、
武田鉄也さんが、パソコンを設置してくれたそうです。
外国の人がスターになるわ! >>222
スポンジ脳でわるかったな。俺がスポンジなら
平成退屈男には脳がない!どんちゃんファミリーを馬鹿にするな!
自作自演のよー、「」つけのよー、年中手淫のよー平成退屈男反対!
市川歌右衛門に謝れ!退屈男なんて名称使うなよ!超アフォー! >>224
逃げてはいません!
頭の良い貴方ならば読み取れたはずでしょ?
“七重八重 花は咲けども山吹の. 実の一つだになきぞ悲しき” 科学をのっとられたままだったら
こんな陰険なこと24時間され続けて奴隷のような気持になると思うので
早く裁判で勝ってまじめで人の権利を尊重していた山と社会を取り戻したいです。
もちろんこんな事件でわいろをもらって被害者を救おうとしなかった
隠れた民族は全員追い出して!
刑務所に入れて!
私がゴキブリ御はんを食べさせられるのも
このひとたちが不当に大和弾圧して入ってきて
逮捕がいやで自分たちが殺した人の遺伝子で
子供を作って完全犯罪使用とけいっかうしている人が500万人いる、
大和100%のほうはそんな信用できない人と付き合い続けるのしんどいし、
まただまされるかもしれないし
もういや! >>226
ご苦労さまです。
また、明日相談に乗って下さいね。
当方が本格的に動けなかった要素を発表致します。
相談出来る時機になりました。 >>227
内容もわからずデタラメを言う権利は貴方には有りません。
脅されたのはどちらでしょうかね?
何も把握してないで他人をなじるのは人間のクズですよ。 >>228
あなたはたしかに才能がある。
しかしその才能があるせいで、
人生にいつも退屈している。
退屈するから刺激しか求めない。
退屈と刺激の弁証法があなたの人生よ。
つまるところ“ひまつぶし”と“退屈しのぎ”で
生きているよね 怪しい新興宗教は、怪しい新興宗教の顔の
いいほうの権力者の遺伝子をたくさん信者にばらまいて、
工作員を偏差値が高く顔もいいほうのひとにして、
権力を強くしたいと思っている計画があると
睡眠夢でいわれました。
まじめな日本人タイプは、
そうゆうこうさくなしに
日本オオカミみたいに滅んでいっても
どの人も保存しようとしない目にあったら
いいとおもっているとうんこをブリブリ捻り出しました。 おろかですねー!
戦う相手を「間違えている」実感を!
まだ、判らないとはねー!!!
白子民彦さん! じらすつもりは有りません。
本当に間も無く行動を再開いたします。
いままで、お相手を頂いた人を裏切る事だけは絶対に有りません!
ご期待は裏切りません1.
逆に今までお相手をしてくれた人には今後にて感謝の気持ちは、ときあるごとに表していくでしょう2. /⌒ヽ⌒ヽ
Y
八 ヽ
( __//. ヽ,, ,)
丶1 八. !/
| ! i 、 |
| i し " i '|
|ノ ( i i|
( '~ヽ ! ‖
│ i ‖
| ! ||
| | | |
| | | |
/ ノー;;;;;;;;' ll ゙;;;;;;; )
/ ,/ ,,`ー・- -・-.ミ
/ リ )( ・・) ゙)
~|/ i| ∵ __⊥_ :.ノ 締め
| |i、 ´ 二,`ノ
_c‐-、_,-‐ー-、__ノ人ヾ\゙ ー‐ -イ,_,_,_,-‐-‐ー-、_,-‐っ_
.E≡ ~´⌒\::::. ゞ ≡∃
 ̄`' ̄~`‐-、__,_ ィ , ヽ , ) _,、__,-‐'~ ̄`' ̄
~`;; ^ ー '` ー ' ヽ`~
l ヽ
| ⌒ !
,-‐ー- 、__ l ,,,@,,, ノ __, -‐ー- 、
( ~⌒ ⌒ )
\ ヽ ■□■■□■ノ /
\ ヽ、 ヽ■□■■□ ,ノ /
\ l`ー‐--ー‐■■□■□-ー‐'、 /
〉 イ □■□■■ 〉 |
/ ::| (_ヽ \、
(。mnノ `ヽ、_nm 「プライベート・ライアン」
トム・ハンクス主演。スチーブン・スピルバーグ監督作品。
クライマックスが最初の30分にある戦争映画の最高傑作。
第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦で、最もドイツ軍の抵抗が激しかった、オマハビーチのシーンから始まる。
上陸作戦の後、ミラー大尉は、アメリカ軍最高司令官から、見知らぬ二等兵・ライアンの捜索を命じられる。
部下7人を選んでフランスを探し回り、犠牲者を出しながらも、ライアンを見つけ出す。
ミラーはこの命令に疑問を感じながらも、ライアンを無事に帰す事を自分なりの使命として捉え、命懸けで守ろうとする。 今日は街頭演説をしていたら、裁判をちょいちょい傍聴しているという人が話しかけて来ましたよ。
弁護士なんてデタラメだよとも言ってましたね。
地栽の敷地内で全裸になって
男同士でフェラの69をしてましたね キチガイクレーマー朝鮮人安淳徳とストーカーハゲ北詰淳司の絶妙なるコラヴォレーション >>236
事実だろうが!
何処が違う!
戯け者が! トヨタは大和のもの!
永遠にあきらめなさい!
米国に工場をもっていって横領を考えて汚い!
お散歩犬みたいに途中で見つけた餌から引き離しても帰りに食べに行きたがって意地汚い!
皆の前でゴキブリ食べて大金を稼げばーか!
組織が無かったらただの馬鹿! 東京コカ・コーラボトリングは8日、同社多摩工場(東京都東久留米市)で7月13日に製造した「爽健美茶」(340グラム缶)にチャバネゴキブリ(12ミリ)が混入しているとの苦情が1件あったと発表した。
ただ、「加熱殺菌しているので、健康に被害がない」(同社広報部)として、製品の自主回収はしていない。
混入が判明したのは、8月23日。都内で製品を購入した幼稚園児(6)が飲用した際に気付いた。同社と日本食品分析センターがこの製品を検査した結果、ゴキブリが製造工程で混入したことが分かった。
製造日の7月13日、多摩工場で約1時間、製造ラインを止め、ラインのカバーを外した記録があった。ゴキブリはこの時に混入したとみられる。
http://web.archive.org/web/20010730232827/www.fujinews.com/today/2000-09/20000909/0909-10.htm 甲本ひろとが「どぶねずみみたいに美しくなりたい写真には映らない美しさがあるから」と歌ったのを
「ゴキブリにしかわからないものがある!ごきぶりの歌!」という感じにしたがっている 今日電車の中でプチプチとプラ板でつくったようなガスマスク(本人的に)をつけたキチガイババアがピンクのデジカメを持って
ぎゃーぎゃー騒ぎ立ててた。
お決まり文句の「私が何か悪い事しましたか?」で安淳徳だってすぐ分かった。
写真とられちまったよ、ブログにこの人が攻撃しましたって顔出しでのせられるんだろうかorz ↑
馬
鹿
か
ら
生
ま
れ
た
馬
鹿
太
郎
w 晒されて肖像権侵害・中傷されてるので、ヤフーとTwitterとFacebookと警視庁通報しましたが、こいつら仕事しません。
特に警視庁が酷い、通報からかなり経ちますが音沙汰無し、どうすればいいでしょう?
安の話鵜呑みにする在日から身の覚えの無い報復でもされてしまうのでしょうか? >>243
すみませんネ、また行けません!
病院へ行かなければなりません!
本当です。 警視庁は安が盗撮画像をネットにUPし、一般人を晒してることを知りながら、一般人からの通報で安がいる場に駆けつけても、その場で安からカメラを押収したりしない。
神奈川県警では人を正面から撮影しただけで逮捕された事件がありましたが、何故安は逮捕されないのでしょうか?
このままでは晒されてる人達が在日から襲われる危険もあるのですが。 >>247
あなたは一人で当方を担当するのは力が無いなら無理ですから、
担当を換わってください。
お願いします。 ヤフー・Facebook・Twitter・警視庁通報はどれも2週間以上経過、ここは犯罪者安淳徳の味方の在日が多いようですね。 >>249
それは本当の話しだよ!
まー、これからだわな!
プロが恐れるぐらいだから、善良な市民なら警戒するのは当然ですよね。
だから、自分で街頭演説をしばらくやらないとむりですな。
まー、あなたも、よろしく頼みますよ。 >>251
当方はどこまでも半端者ですね!
という事実が有ります!
直ぐに説明開始します。 公表罪なるものが新たに出来そうですね、ヤツがやってる盗撮にも適用されるのでしょうか。
警視庁・Twitter・ヤフーブログ・Facebookブックに盗撮被害を通報してもスルーされ、晒され続ける我々被害者が救われることを望みます。 誘導です
集団ストーカー・電磁波犯罪被害は24時間365日、何年も続きます。
そこから考えられる事として、真犯人は、
1.加害装置をコントロールする端末の前に座りっぱなし
2.無職であること
3.引きこもりであること
4.1日8時間危害を加える行為を行ったとしても、被害者に対し、ローテーションを組んで加害行為を行っている
5.仲間が必ずいる
などが考えられます。
被害者が精神病であるという前提を無視すると、面白い仮定が可能です。
貴兄らの思考ゲームのはじまりです。
さぁ、精神病の前提をはずして、犯人像を自由に語れ。
http://anago.2ch.net/test/read.cgi/court/1414651468/ >>255
さー、忙しく成ります!
もー、配慮する事はなくなりましたよ! それももみけすためにこんな貧困な国!
とたからかに怪しい新興宗教の上層部や過激派隠れ朝鮮中華民族の日本国籍人芸能人が
そのうちゆうために大和らしくない怪しげな植物や動物が人工的に作られて?配置されていっている
第一芙蓉法律事務所の木下潮音は、東京労働局のセミナーに出講するも、
労働局の職員に対し、「解雇や残業の未払いくらいやったって全然問題
ないんですよ」などと発言し、違法行為を行うように経営者や人事担当者を
焚き付ける行為を行い続けいている。こういった本当のことを本人に直接
苦言すると、弁護士バッジをやくざがイレズミをちらつかせるかの如くちらつかせ、
訴えるぞなどと脅迫をはじめるさまは老害が出ていると評するにほかにない。
そもそも木下潮音は、助言指導のみであっせんを申し出ていない事案に対し、
労働局が打ち切りをしたなどと発言するなど、助言指導の制度をまるで理解しておらず、
経営法曹と言えるレベルであるのか甚だ疑問であり、拙劣で浅ましく下卑たその言動に
弁護士としての何らの品位すら感じることができない。 >>258
貴方はいい加減な人ですね!何で当方が知りえるのですか? 同席し承諾はしましたが、署名捺印はしておりません。
第一芙蓉法律事務所の木下潮音は、東京労働局のセミナーに出講するも、
労働局の職員に対し、「解雇や残業の未払いくらいやったって全然問題
ないんですよ」などと発言し、違法行為を行うように経営者や人事担当者を
焚き付ける行為を行い続けいている。こういった本当のことを本人に直接
苦言すると、弁護士バッジをやくざがイレズミをちらつかせるかの如くちらつかせ、
訴えるぞなどと脅迫をはじめるさまは老害が出ていると評するにほかにない。
そもそも木下潮音は、助言指導のみであっせんを申し出ていない事案に対し、
労働局が打ち切りをしたなどと発言するなど、助言指導の制度をまるで理解しておらず、
経営法曹と言えるレベルであるのか甚だ疑問であり、拙劣で浅ましく下卑たその言動に
弁護士としての何らの品位すら感じることができない。
http://www.sakurafinancialnews.com/news/9404/20141118_4
http://news.livedoor.com/article/detail/9481151/ 種を蒔かれたのに、枯らしては相手に失礼ですし、
資格が有るから、今度、冬眠からさめると、
余計に大きな「雄たけび」を上げることでしょう! 人は、「私」を、どう評価するだろう? しかし・・・私には、「これしか無かった」のだ。まったくの偶然だが、昨日、アメリカ大統領が、イラクに「宣戦布告」をした。明日、「第二次湾岸戦争」が、勃発する。 >>268
正義は正義、ウソはウソ!
道理は道理、筋は筋! >>269
なんじゃ!!!!!こら!!!!!!!
がりがり色々言ってんじゃないが!!!!!
にやにやねこえとか無表情ぼうずとか何だそれは!!!!!
このがきゃどもが!!!!!ふざけか!!!!!
かむぞおめた!!!管理するぞ!!!!! >>270
何がやりたいんだ
紙面飾ってコラ!
何がやりたいのか、ハッキリ言ってやれコラ
噛み付きたいのか。噛み付きたくないのか。どっちなんだ。どっちなんだコラ。 >>271
でももし、私が、世間から、「聖者」として認められるような事になるならば、私は、母や弟に、申し訳が立ちます。
だから、もう、後ろへは、戻れません。この「二十一年間の狂態」は、人生の歴史に残ります。
今から「改心」して「世間体」に戻っても、それは、「自分で自分が、精神病であったと、認めた」という、行為にしか、なりません。
それは、「私」を、否定する行為であり、それは、できません。これからも、母や弟が「世間からの批判」を受けようとも、「改心」は、できません。
ただ私が、「マイトレヤ」であることによってのみ、あなたに対して、申し訳が立つのです。 飯塚順子飯塚順子飯塚順子飯塚順子
飯塚順子飯塚順子飯塚順子飯塚順子
飯塚順子飯塚順子飯塚順子飯塚順子 👀
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f) >>273
嫌がらせをかたちでやってくれたから、
裁判所前での街頭演説の時に公開したら、
より反響が有りましたよ。
脅迫を有難う御座いました!? >>274
このおまえの与太ッたカキコこそ、いかれお巡りのカキコ西しか見えない!
オロオロ(( ( ̄_ ̄;)(; ̄_ ̄) ))オロオロ
(  ̄〜 ̄)○ゞヨダレナガシテ\( ̄* ̄)/ヨダレカメン!!
蛆は御朱印船(五手淫スル)に揺られて、呑川の彼方へ消えたか?
c(゜ー゜*)チョッチダケヨ♪寂しいが、、、
あの臭い バタバタッ (;^_^)//”・:.,;*☆臭いのとんでけ〜 自己が被告で敗訴した後機知外みたいに捜査とも倫理観どうのとも言えずに
叫び続けるんだけど、付きまといで処罰できないのか軽い議論になってる
敗訴弁護士は学歴なしで見れないきつい顔みたいだが、その辺りが原因かもな
ほかの犯罪者のイメージだとかイメージ構成する週間誌編集者と意気投合 毎朝毎晩水ご飯等を上げていますよ。
それに、昨日はまだ早い花の交換もしました。
それに、ジュースを呑みませんから、その代わりに、
おとっとと、武士は呑まずとも千鳥足ですよ。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
安倍政権は雇用の改善を強調し、アベノミクス効果を高らかにうたう。
しかし、希望する正規の職がなく、やむなく非正規雇用を選ばざるを得なかった労働者は国内で300万人以上に上る。
政権の後ろ盾となっているデータ通り、果たして就労環境は改善されているのだろうか。非正規社員の職場を歩くと、悲鳴の声が上がっていた。
自民党は格差を作り上げて現状も正規は増えずに非正規雇用を
国策的に増やしている割に、非正規雇用の待遇の改善を
行わない無責任政党
http://jiyugaichiban.blog61.fc2.com/blog-entry-151.html
派遣業は現代の口入れ屋、廃止すべき
人材派遣制度は、格差社会を助長するものと、私は見ている。
現在の口入れ屋に過ぎない。やくざ稼業と言えよう。
人材派遣業はピンハネしていると聞く。
はけん110番で見ると
http://www.asahi-net.or.jp/~RB1S-WKT/qa3240.htm
非正規雇用は世界的にも類を見ない多さ
消費支出はもはや大恐慌レベル
そして手遅れの少子化
→2015総務省の推計
→15歳未満の子どもの数は、過去最少だった去年よりも16万人少ない、約1617万人(34年連続の減少)
→2015年厚生労働省速報
→婚姻数 47,389件 (前年同月 −13,431件)
売国奴の安倍によって日本は終焉を迎えた現実を直視すべき
http://i.imgur.com/jhHVMog.jpg
http://livedoor.blogimg.jp/tsubuyaitaro_2014/imgs/4/5/4570aaba.png
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ マイナンバーは体内に青酸カリ入りのチップ埋め込み義務化だ!そうすればクラウドのサイボーグになります!宜しく!黒幕は天皇家だ!皇居取り囲め!拡散!日本を救え! 飛翔の時代
俳優の神谷亮は、今日はオフだった。東京の公園で、一人でのんびりしていた。ロレックスの腕時計を見ると、昼の十二時を過ぎていた。
コンビニでおにぎりをいくつか買って、ベンチに腰掛けて、公園の人々を眺めながら、おにぎりを頬張った。
若い婦人が、一人の女の子を連れて、近寄ってきた。二人に目をやりながら食べていると、婦人が、娘らしい女の子に、「さあ」と、促した。女の子は色紙を持っていて、こう言った。
「神谷亮さんですか」
亮は、食べるのを止めて、ニコ、と俳優の顔になって笑い、
「そうだよ」
優しく答えた。女の子は、色紙とマジックを両手に持って差し出し、
「お願いしまーす」
大きな声で言った。
「名前は?」
「おおにしきっかです!」
可愛らしい大きな声で返事をする。亮は色紙とマジックを受け取ると、サインと、日付と、「おおにしきっかちゃんへ」と、ひらがなで書いて、「はい」と、渡した。女の子は、大きくお辞儀して、
「ありがとう!」
お礼を言った。母らしい婦人も一礼して、二人は、立ち去った。亮は、また、おにぎりを食べ始めた。
空は青かった。春の日和が照りつけていた。カラスが飛び回っていた。亮はまた普段の自分の顔に戻って、一息ついた。
その瞬間だった。
「ドーン」
と、凄まじい爆発音が、かなり近くで轟いた。亮は、おにぎりを落として、思わず立ち上がって、爆発の方向を探した。
見ると、人々が固まって逃げ回っている、巨大ビルがあった。そのビルの一階から、炎と黒煙が上がっていた。亮は、そのビルに向かって走り出した。 ビルでは、何人かが地面に倒れて血を流していて、それを大勢の男たちが、ビルから離そうとして、担いでいた。亮もその群れに加わった。
ビルからは大勢の人が飛び出して逃げてゆく。女性たちは悲鳴を上げ、男性たちは「救急車を呼べ!」「警察はまだか!」と、怒鳴り散らす。
まるで修羅場だった。ビルからはどす黒い黒煙が噴出している。見ると、ビルの玄関に、大型トラックが突っ込んでいて、そこから凄まじい炎が噴き出していた。
すると右往左往する人の中で、さっきサインした女の子の母らしい女性が、立ちすくんで悲鳴を上げていた。
それを見つけると、亮は、その夫人の方に駆け寄った。見ると、なんと、道路の上で、さっきサインした女の子が、描写できないような無残な姿で、血みどろになって倒れている。
手足はバラバラだった。亮は、総毛だって、悪寒に襲われ、しかし、しっかりした口調で、
「奥さん、早く逃げて下さい!」
婦人を急かした。しかし婦人は、「きっか! きっかあー!」と、半狂乱になって、動かない。亮が肩を抱えて連れていこうとすると、婦人は道にしゃがみ込んで、喚き続けた。
やがて「ウィーン、ウィーン」と、消防車や救急車やパトカーが、集まってくる。亮は、ズタズタになった女の子を、あえて抱き抱えた。
血だらけになって、「奥さん!」と、急かすと、やっと婦人は、ニ三度頷いて、立ち上がって、亮と一緒に走り出した。すると、直後に「ドーン」と、また大爆発が起こる。
消防士たちが、必死に消火活動を始める。警察官が、「下がって! 下がって!」と、人々を誘導する。
離れた場所まで逃げると、亮は、女の子の遺体をさっきまで居た公園の地面に置いて、ビルを眺めた。凄まじい光景だった。群集も、公園に避難していた。
「またテロだ」
「尊王革新党だ」
「なんて奴らだ」
男たちが話し合う。亮は、
「尊王革新党・・・」
呟きながら、消防活動を見守っていた。 亮は自宅にタクシーで帰ると、血みどろの服を脱いで、シャワーを浴びた。ズタズタになった女の子の姿が、目に焼き付いて離れなかった。
とても、何も食べる気にならない。ソファに座って、リモコンでテレビを点けた。臨時ニュースを放送していた。
「・・・爆発がありました。トラックに爆薬を積んで、突っ込んだものと思われます。犯人は見つかっていません。突っ込むときに、トラックから脱出したものと思われます。
なお、過激派・尊王革新党が、犯行声明を出しており、その内容は、政府民自党の独裁政治に対する鉄槌である、という内容です・・・」
「尊王革新党か・・・」
テレビを見ながら、自分でコーヒーを入れた。コメンテーターが解説する。
「尊王革新党の犯行だと思います。政府民自党の最近の全体主義的な政治のやり方に対する反発でしょう」
キャスターが質問する。
「しかし、だからといって、何の関係も無い一般市民を狙ってテロを起こすというのは、どういう神経でしょう。これで、先月の大阪のテロに続き、革新党と思われるテロは、三回目です」
「テロを起こして、治安を乱し、世論の民自党への支持をやめさせる狙いがあると思います」
「しかし、テロでは、世論は動かないと思いますが」
「革新党は、民自党が政権から手を引けば、テロをやめると宣言しています。衆議院を解散し、選挙の結果、民自党が過半数割れを起こせば、事態は解決するかも知れません」
「しかし、連立を組んで、政権を維持すれば、テロは終らないわけですよね」
「その通りです。だから民自党は、解散よりも、強硬措置に出て、革新党の壊滅を図っている訳です」
「しかし、革新党は、今や、巨大なテロ組織になっています。警察の力だけで、壊滅できるでしょうか?」
「そこなんです。自衛隊を動員する事も、充分、考えられます」
亮は、コーヒーを煤って、ソファに座って、テレビを注視した。 「しかし、自衛隊は、国外からの侵略を防ぐための組織であって、治安組織ではないですよね」
「そこです。革新党を壊滅するためには、自衛隊の力が必要です。もはや警察では手に負えません。自衛隊を、合法的に、治安組織にするため、戒厳令を発動する事も、充分、考えられます」
「戒厳令ですか。そこまでやると、世論の支持が得られないのではないでしょうか」
「革新党は、それを狙って、テロを起こしているのです」
「自衛隊を動かしてでも、ですか?」
「そうです。むしろ、それを望んでいるのです。民自党が戒厳令などの強行措置を行なえば、国民の支持が得られなくなって、政権を手放さなければならなくなります」
「しかし、そのまま、民自党が、自衛隊を使って、軍事国家に持っていく可能性は、無いですか?」
「ははは・・・いくらなんでも、そこまではやらないでしょう。人間性があるなら。自衛隊の力で革新党を壊滅すれば、戒厳令を解く筈です」
「そうですね」
亮は、「なるほど」と、頷いていた。そのとき、携帯電話が鳴った。
「もしもし」
「神谷くんか。マネージャーの高山だ」
「ああ。どうしました」
「今夜のドラマ収録は中止だ。その代わり、特番に出てくれ」
「特番?」
「そうだ。今日のテロの特番だ。君に俳優として、意見をしてほしいそうだ」
「分りました。実は、さっき、その現場に居たんです。今、帰ったところなんです」
「えっ? なら、どうして事務所に報告しないんだ」
「今帰ったんです。今から電話しようと思っていたんです」
「わかった。なら、特番にはちょうどいい。その事をテレビ局に言っておくよ」
「わかりました。今から行きます」
電話を切った。テレビでは、臨時ニュースを続けていた。亮はテレビを切って、着替え、自分の車で、テレビ局に向かった。 テレビ局の楽屋で支度をしていると、「トントン」と、ドアをノックする音がした。
「どうぞ」
入って来たのは、親友のテレビ局記者の塩谷だった。「やあ」と言うと、亮の傍に座った。
「特番だそうだな」と、塩谷。
「ああ。現場に居たんだ」
「それで呼ばれたのか」
「いや、呼ばれたのは偶然だよ」
「へえ・・・実はな・・・」と、塩谷は部屋に誰も居ないのを確かめる。亮は怪訝に思って、
「なんだ?」と聞く。
「いいか、これは、絶対誰にも言うな。言ったら、殺される」
「誰に?」
「民自党に」
「・・・?」
もったいぶってから塩谷は、
「俺だけがこの情報を掴んだ。あのな・・・」
「なんだよ」
「尊王革新党のメンバーに、民自党の党員が居る」
「・・・それで?」
「それでじゃない! 分らんか?」
「なにが?」
塩谷は、物凄い形相で、説明した。
「どういう事か、分らんか? つまり、テロを裏で操っているのは、他ならない、民自党だという事だ」
亮は、しばらく考えた。
「・・・さっぱり分らん」
「鈍いな。民自党は、革新党を操って、テロを起こさせて、自衛隊を動かすつもりなんだ」
「動かして、どうするんだ?」
「軍事国家だよ、軍事国家」 「鈍いな。民自党は、革新党を操って、テロを起こさせて、自衛隊を動かすつもりなんだ」
「動かして、どうするんだ?」
「軍事国家だよ、軍事国家」
「民自党が?」
「ああ。初めから、仕掛けられている、シナリオなんだ。すべて、民自党の自作自演だ。いいか、この事は誰にも言うな。しゃべったら、民自党に必ず殺される」
「つまり、こういう事か。党員を革新党に送り込んで、民自党を倒すためと称して、テロを起こさせて、自衛隊を動かして、戒厳令を敷いて、革新党を倒して、そのまま、軍国主義に、持っていくと、いう事か?」
「そうだ。初めから、仕掛けているんだ」
「考え過ぎだろう? 第一、軍国主義にして、どうするんだ?」
「侵略戦争だよ。アジアを支配して、巨大帝国を築くつもりだ」
亮は、苦笑した。
「馬鹿な。自衛隊が、中国に勝てるものか」
「核兵器で先制攻撃するんだ」
「え? 自衛隊が、核兵器を?」
「ああ。確かな情報だ」
「まてよ・・・どうやって、そこまで調べたんだ?」
「こっちは、命賭けてんだよ」
亮は、塩谷の顔を、まじまじと見つめた。 「塩谷・・・おまえ、知り過ぎている」
「ああ、分ってる。だから、おまえに話しているんだ」
「どうして? 俺はただの俳優だ。どうしろというんだ」
「俳優だからだ。日本を救えるのは、おまえしか居ない。俺には、分るんだ」
亮は、向き直って、塩谷に正対した。
「塩谷、悪いが、信じられない。あまりに突拍子すぎる。それらは、おまえの推測でしかないだろう?」
塩谷は、ため息をついた。
「ふう・・・分った。いま話した事は、忘れてくれ」
「ああ」
塩谷は、出ていった。しばらく、亮は呆然としていた。
特番が始まった。二ヶ月前の名古屋での爆弾テロ、先月の大阪の爆弾テロ、そして、今日の東京の爆弾テロが報道された。
死者は全部で一三九人にも達するという。やがて、亮の出番が回ってきた。カメラの前の席に座る。女性キャスターが、質問した。
「神谷さんは、偶然、今日のテロの現場に居合わせたそうですね」
「ええ。公園で女の子にサインして、その直後でした。その女の子は、爆発に巻き込まれて亡くなりました」
「そうですか。テロには、どのような気持ちを持っておいでですか?」
「憎むべき以外の何ものでもありません。女の子は、体がバラバラになって、母親は、泣き叫んでおられました。
どんな思想で、どんな理屈で、このような行為をするのか、僕には理解できません。ただ、その行為を憎みます。
だって、被害者は、なにも関係ない人ばかりじゃないですか。殺し合いをするなら、当事者たち同士でやったらどうなんです!」
「お気持ちは分ります。如何ですか、松田さん」
解説者に意見を聞いた。 「それが、テロリズムなんです。自分の思想信念を実行するためには、無関係な人をも、犠牲にする行為なのです。許せません」
キャスターは、
「神谷さん、このままテロが激化すると、戒厳令が発動されて、自衛隊が治安に当たる事になるかも知れないとの専門家の意見ですが、如何ですか」
「嫌ですね。軍隊が治安に当たるというのは。だいたい、そんなものは、憲法違反でしょう」
「しかし、このままでは、テロを抑えきれないとすると、如何です。やむを得ないと思われますか?」
「自衛隊ではなく、アメリカ軍に頼んだらどうです? 戦争のプロでしょう?」
解説者は、笑った。
「いや、気持ちは分りますが、それでは、日本の事は、日本人で解決できないのかと、全世界で笑われますよ」
「じゃあ、松田さんは、賛成なんですか」
「うーん・・・革新党は、組織が大きいですからねえ。気持ちは反対ですけど、現実を考えると、やむを得ないでしょうねえ」
亮は、解説者の顔を見ながら、「これはシナリオだ」という、塩谷の言葉が頭に浮かんだ。
番組は、深夜まで続いた。 「集団ストーカー撲滅・渋谷デモ2015」ダイジェスト動画、公開!
社会の闇に隠蔽された凶悪組織犯罪を
糾弾するため、五十数名の勇士が渋谷を行進!貴方も狙われている、この恐ろしい犯罪を知って下さい!
https://youtu.be/oMVCcDAvUJM >>290
国会では民自党総裁・本田壮一内閣総理大臣が演説していた。
「これまでの三度に及ぶテロリズムの死傷者は、すでに三百人にも及んでおります。犯行声明を出している、尊王革新党の組織は巨大であり、もはや警察の治安力の限界を超えております。
私は、ここに、憲法を改正し、自衛隊を治安部隊として法制化できるよう、国民に信を問うものであります。
今国会において、衆議院を解散し、国民の審判を仰ぎ、過半数を獲得し得るのであるならば、それは国民の同意を得られたものであると判断し、直ちに憲法を改正して、
自国の軍隊を保有する権利を有し、その正規軍によって、反乱分子を壊滅させ、速やかに、治安の回復に努めるものとします。ここに私は、衆議院の解散を、提案いたします」
そして、採決が行なわれた。民自党と野党の一部の賛成によって、解散は可決された。
全国に、号外が配られ、テレビの臨時ニュースで、「衆議院解散・総選挙」の報道が成された。
亮も、仕事先で、新聞を読んでいた。いみじくも、今日は、ドラマの撮影で、自衛隊基地に来ていた。どうしても、あの、塩谷の言葉が、あれ以来、頭から離れなかった。そのときだった。
「神谷さん! 神谷亮さん!」
スタッフの向こうから、大声で手を振っている、若い自衛隊員が居た。
「サインしてくださーい!」
物凄い大声で叫ぶ。スタッフが止めていたが、亮は気になって、傍のスタッフに、「誰だ?」と聞くと、
「ああ、あれは、オリンピックの射撃で金メダルを取った、川崎という自衛官ですよ。まだ二十歳です」
亮はまた見てから、
「呼んでやれよ」
そういうと、その川崎は、スタッフに案内されて、亮のところまで来た。
「神谷さん! 光栄です! お会いできて!」
物凄く嬉しそうに話す。亮も立って、
「いえいえ、こちらこそ。金メダルを取ったそうで」
「ええ」と、川崎は、胸からメダルを取り出した。
「これです。神谷さんに、見せたくて。ぜひ、ここにサインしてください!」
「え? メダルに?」 「はい! ぜひ、ここに!」
と、ポケットからマジックを取り出した。亮は、
「本当に、いいの?」
「はい、ぜひ、ここに!」
あまりに真剣なので、書かないと返って失礼だし、まあ、マジックならシンナーで消せるから、と思って、メダルにサインした。
「ありがとう! やったぜ!」
大喜びしている。
「川崎さんは、射撃の名手なんだね」
「はい、世界一ですよ」
「へーえ、どのくらいの距離なら、狙えるの?」
「一二〇〇メートルです」
「せん・・・! そりゃすごい!」
「ははは・・・訓練ですよ。朝も射撃、昼も射撃、夜も射撃」
「夜? 夜でも狙えるの?」
「当然ですよ。戦争は、夜が多いんです」
「ふーむ。これは、脱帽です」と、お辞儀した。
「僕、神谷さんの大ファンなんですよ。もし女だったら、プロポーズしてたな!」
「あはは・・・こりゃいい。あはははは・・・」
「へへへ・・・」
二人で大笑いしていた。 ある夜だった。亮が女性と食事をしていて、レストランを二人で出たとき、男が呼び止めた。
「おい、新谷だな」
亮は、女性の肩に手をやったまま、
「誰だ、おまえは?」
睨みつける。男は、女性に視線を変えた。すると女性は、亮から離れて、俯いて横を向いた。亮は不信に思い、
「正子と関係があるのか?」男に聞く。男は、激怒して、
「正子! どういう事だ? 俺はおまえの夫だろう!」
亮は、驚いた。
「なんだ、結婚していたのか?」女性を見る。
男は、ワナワナ震えていた。
「こんな奴のどこがいい! 俺が浮気したことの当て付けか!」
正子という女性は、怒鳴り返した。
「あんたとは、もう終ったのよ! 誰と付き合おうが、私の勝手でしょう!」
「きさまあ!」
すると男は、ポケットから果物ナイフを取り出した。亮は驚く。女性は、顔色が変わった。
「なによ! それは! 人を殺したら、どうなるか分っているの!」
「やかましい! おのれ!」
男は、女性に飛びかかった。
「まて!」
と、亮は男に飛び付いた。
「邪魔するな! きさま、何様だ!」
二人は、組み合って道に転がった。見物人が集まってくる。亮が必死に宥める。
「俺が悪いなら、謝る。ナイフを離せ!」
転がって揉み合う。
「死ね!!」
ドス、と、鈍い音がすると、男は、放心して、亮から離れた。しゃがみ込んで唸っている亮の胸に、ナイフが食い込んでいた。 「武!」と、女性が駆け寄った。男は放心して、立ったまま眺めている。
「うう・・・」
ゲボッと、亮は口から血を吐いた。
「武!」
女性が叫ぶが、亮はドタッと、倒れこんでしまった。そして、そのまま、息を引き取った。
「タケシィーッ!」
遂に、亮が死んだ。
「カァーット!」
監督が、叫んだ。
撮影を終えて家に帰り、テレビを付けると、また臨時ニュースをやっていた。
「・・・今日午前十時、仙台で爆弾テロがありました。死者は十八人、負傷者は四十人に上っています。
尊王革新党から犯行声明が出されており、もし総選挙で民自党が勝つなら、国民は制裁を受けるだろう、と警告しています・・・」
座ってコーヒーを飲み、煙草に火を点けると、携帯電話が鳴った。
「もしもし」
「神谷、俺だ。塩谷だ」 「ああ。いま、テレビを見てる」
「これで分っただろう。国民は必ず、自衛隊出動を支持する。全部シナリオなんだよ」
「でも塩谷、もしそうだとして、一体、俺に何をしろと言うんだ」
「おまえは俳優だ。人気もある。必要な人材を動かして、民自党と戦え」
「戦う、といっても、どうやって? 俺は軍人じゃないぞ」
「頭を使え。情報は俺が仕入れる。おまえは、作戦を立てて、実行するんだ」
「じゃあ、孫子の兵法でも読んで勉強するよ」
「時間が無い。軍事国家が出来る前に、阻止するんだ」
「分った。考えるよ」
「ああ」
電話が切れた。フーと、煙草を吹かす。
「・・・」
といって、俳優の亮に、「作戦」など、思い付かなかった。 翌日、亮は朝から、東京駅前に来ていた。宣伝カーの上で、本田壮一首相が、演説していた。
「みなさん。昨日のテロを聞きましたか? 警察は一生懸命やっています。しかし、尊王革新党は、強力な軍事力を持ち、我が国民に挑んできています。
彼らは、この国を支配しようと企んでいます。我々は負けられないのです! 彼らを倒すには、どうしても、自衛隊の軍事力が必要なのです。
我が民自党を勝たせて下さい! そうすれば、あなたがたの、安全と平和が、約束されるのです!」
熱弁を振るっていた。亮はサングラス姿で、隣の男性に、
「筋が通ってますな」
と、聞いてみた。男性は、
「うむ。今は、民自党しか、この難局を乗り切れる政党は無い」
言い切った。
「そうですね」
言いながら、そこを離れた。そのとき、携帯が鳴った。
「はい」
「神谷くんか」
「そうです」
「僕は暁テレビのプロデューサーの佐藤だ」
「はい。なんです?」
「・・・塩谷が死んだ」
「え?」
「記者の塩谷だ。君と仲のいい」
「・・・まさか!」
「本当だ。局に来てくれ」
「分りました。すぐ行きます」
背筋が寒くなってきた。
(まさか・・・)
亮は、タクシーを拾って、テレビ局へ飛んだ。 テレビ局に行くと、その佐藤が待っていた。
「来てくれ。塩谷の病院に案内する」
駐車場に二人で歩きながら、亮が聞いた。
「どうして死んだのです」
「交通事故だ。昨日深夜、家の前で車に轢かれた」
「相手はどうしました?」
「逃げた。轢き逃げだ。今、警察が追っている」
車に乗り、病院へ向かう。塩谷の自宅の近くの総合病院だった。病室に入る。塩谷の妻や子供や親戚が集まっていた。亮たちは一礼して、白い布を顔に被せられた塩谷の遺体の傍に寄った。
亮が布を取って、顔を見る。眠っているようだった。布を戻す。そして、塩谷の妻に、
「事故ですか?」
と、聞いた。妻は泣きながら、
「私の目の前で・・・突然、スポーツカーが走ってきて・・・」
亮は、
(奴らだ・・・)
これで、すべての事実が、亮には、分った。塩谷の遺体を見ながら、拳を握り締めて、涙を流した。
「塩谷・・・」
心の中で、「復讐」を誓った。 総選挙は二週間後の、四月十四日、日曜日だった。今日は三日である。
亮は塩谷に遺体と対面して、そのあとすぐに、北海道に飛んだ。そして、あの自衛隊員・川崎隆治に面会に行った。
川崎は、非常に喜んだ。
「どうしたんですか! わざわざ来てくれるなんて!」
大はしゃぎだった。亮は、大樹の下に二人で座った。
「川崎くん」
「はい・・・まさか告白じゃないでしょうね。でも、いいですよ!」
亮は可笑しかった。「ははは」と笑い、
「実は、頼みがある」
「はい。いいですよ」
「まだ言ってない・・・頼みとは、夜に相当な距離から、正確に射撃できるように、準備しておいて欲しいんだ」
サッと、川崎の顔色が変わった。何かを悟ったらしい。
「ええ・・・距離は、一〇〇〇メートルまでです。夜間なら。で・・・誰を、撃つんです?」
亮は、凄い形相で睨んだ。
「これは犯罪になる。しかも、死刑だ」
川崎は、ニコ、と、笑った。
「いいですよ。そんなに凄いターゲットなら、光栄です」
「もちろん本当の話だが、実は、まだターゲットは、決めてない。でも、必ず、夜、遠い距離の射撃になる。しかも、チャンスは、一発だけ・・・」
「分りました。その一発に、命を賭けましょう。ターゲットが決まったら、携帯にメールをください」
「すまない・・・できれば、そんな事をしなくて済むように、願っている」
「僕は、神谷さんの役に立てて死ねるなら、いいですよ。遠慮なく」
「ああ」
手を握った。川崎は、若い頬を赤らめていた。 やがて次第に総選挙の日が近づいてきた。国民は、異様な熱気に覆われ、「民自党」の大合唱が起こり始めていた。もはや、選挙で民自党が大勝するのは、誰の目にも明白だった。野党は、
「これは民自党が日本を軍国化しようとする策略だ」
と叫ぶが、誰も、耳を傾けない。民自党も、
「では野党よ、自衛隊出動以外に方法があるなら、言ってみろ」
と反撃し、これに対して、野党は、反論ができなかった。それが、ますます、世論の民自党支持に火を点けている、という有様だった。
そして、運命の四月十四日が来た。全国の会社が自発的にその日を休日にして、選挙を盛り上げた。投票率は、九十三パーセントという、驚異的な数字を記録した。
そして、即日開票が始まり、テレビ各局が開票速報を放送する。民自党の得票率は、桁が外れていた。
「八十六パーセント」
それが、民自党の得票率だった。五〇〇議席のうち、四一六席をも、獲得してしまった。マスコミは、
「余りにも支持が高すぎて危険である」
と、警告したが、国民は、お祭り騒ぎだった。そして、民自党総裁・内閣総理大臣、本田壮一は、国会で堂々と演説した。
「国民の皆様に心より御礼申し上げます。我が民自党の政策に対する、明白な世論の答えが、出ました。その答えとは、即ち、自衛隊出動を可能にする、憲法改正であります。
これにより、我が国を侵略しようとする軍事組織を、壊滅させることが、可能になります。我が民自党は、体を張って、国民の安全と幸福を守り抜く事を、誓います!」
国会は、大拍手だった。殆どが、民自党である。それは、見方によっては、一種異様であった。 そして、民自党は、速やかに、「憲法改正」を、進めた。その間にも、尊王革新党による爆弾テロは、激しさを増した。
「警告通り、我が革新党は、独裁政権打倒のため、あらゆる手段を尽くす」
革新党は、「宣戦布告」で対決する。民自党は、憲法改正を急いだ。
そして、「日本国憲法第七条」は、書き換えられた。
我ガ国ノ治安ヲ守ルタメノ軍事力ノ保有ヲ認メル
たった、その一行が、すべてを変えた。政府は、直ちに自衛隊(セルフ・ディフェンス・フォース)を、「防衛軍(ディフェンス・フォース)」と改称して、治安出動を命じた。
「内戦」である。
尊王革新党は、徹底的に抗戦した。恐るべき軍事力であった。「防衛軍」は、太平洋戦争以来の戦争に、甚大な犠牲者を出しながら、激しく攻撃した。戦闘機も、軍艦も動員された。日本は、凄まじい内戦を繰り広げた。
六月に入った。「内戦」は更に激化して、目処が立たなくなってきた。
革新党は、防衛軍の武器庫を爆破し、旅客機をハイジャックして軍艦に「特攻」して撃沈し、爆弾を載せたトラックで司令部に突入して、自爆した。
国民は、「革新党は、いったい何人いるんだ?」と、恐怖に慄いた。日本中が、戦場と化した。本田総理は、国民に「忍耐」を促した。
「戦況は正規軍の優位に成りつつある。今しばらく、忍耐していただきたい。必ず、革新党を壊滅してみせる」
そう叫ぶと、本田内閣への「支持率」は、ますます、上昇して、九五パーセントを超えた。「革新党以外の国民がすべて支持している」というような状況だった。
「内戦」による兵士や民間人の死者は、一万人を超えた。凄まじい戦いになった。人々は、マスコミの情報に注視した。この内戦で唯一、利益を得たのは、マスコミだったかも知れない。 マ イ ン ド コ ン ト ロ ー ル の手法
・沢山の人が、偏った意見を一貫して支持する
偏った意見でも、集団の中でその意見が信じられていれば、自分の考え方は間違っているのか、等と思わせる手法
・不利な質問をさせなくしたり、不利な質問には答えない、スルーする
誰にも質問や反論をさせないことにより、誰もが皆、疑いなど無いんだと信じ込ませる手法
偏った思想や考え方に染まっていたり、常識が通じない人間は、頭が悪いフリをしているカルト工作員の可能性が高い
靖 国 参 拝、皇 族、国 旗 国 歌、神 社 神 道を嫌う カ ル ト
10人に一人は カ ル ト か 外 国 人
「ガ ス ラ イ テ ィ ン グ」 で 検 索 を ! >>301
テレビのニュース番組の視聴率は、七〇パーセントを超えた。もはや、下手なドラマよりも、現実のニュースの方が、遥かにドラマティックだった。そして内戦は、七月に入っても、なお、激しさを増した。中には、
「戦争を体験したい」
という理由だけで、安易に革新党に入る若者も現われて、戦況は、泥沼化した。若者は、正規軍に入るより、なぜか、反乱軍の方に、魅力を感じた。
そうこうしていると、正規軍から、兵器ごと、反乱軍に寝返る兵隊も現われた。もう戦況は、ひとこと、「むちゃくちゃ」であった。
そんな中、あの、スナイパーの川崎は、
「夜間の遠方射撃の腕を磨いておいてくれ」
と言った、亮の言葉を実行していた。そして、「反乱軍のリーダーたちを狙撃する」という、作戦に出た。これなら、「夜間遠方射撃」の練習になった。
川崎は、どんどん、腕を磨いていった。そして、この川崎という一人の狙撃兵の存在が、戦況を少しずつ変え始めた。反乱軍は、
「リーダーになると、川崎に殺される」
と、怯え始めたのである。しかし、
「それならリーダーを作らなければいい」
という、訳の分らない理屈になって、「尊王革新党」は、もはや、「組織」というよりも、「暴動」という姿に変化した。
日本の治安は、ますます乱れた。革新党は、民間人の暗殺・強盗・強姦などの狼藉を働き始めたのである。そして、革新党ではない民間人が、面白がって、そういった狼藉に加わるようになった。 卑小野党は、首相に、
「アメリカ軍による事態収拾の打診」
を、提示した。しかし本田は、
「そんな事をするのは、日本の恥を世界に曝け出すものだ。防衛軍は清々と行動している」
と、断固、外国の干渉は拒否した。やがて本田は、とんでもない法律を、国会で通過させた。
二十歳以上四十歳未満の男子には、兵役を課す
「徴兵制」である。これには、さすがの国民も、不満を述べた。しかし、本田は、「国会での圧倒的優位」を活かして、強引に議決した。
男子は、「戦争」に駆り出された。しかし、それが、ますます反乱軍を膨張させた。
正規軍に強制的に入隊させられて厳しい訓練をさせられるくらいなら、反乱軍で、乱暴狼藉を働く方が、いかにも、快楽だからだ。事態は、いよいよ、深刻になった。
遂に、人気俳優の神谷亮にも、この混乱が忍び寄ってきた。「召集令状」が、舞い込んできたのである。
さあ、どうするか。拒否すれば、刑務所に入らなければならない。かといって、反乱軍に就く訳にもいかない。しかし、兵役など、余りにも、馬鹿馬鹿しかった。
まず、芸能人たちに呼び掛けて、「署名」を集めた。そして、国防大臣に面会して、
「芸能は国民の幸福の拠り所であり、兵士として戦死するならば、大きな文化的損失であるから、有名芸能人は、兵役を免除していただきたい」
と、申し入れた。そして、芸能人たちは計略を練って、「アダルトアイドル」を、数人、本田首相に送り込んだ。
もし誠実な人間なら、「不謹慎」と激怒するだろうし、しかし、不誠実な人間なら、歓喜して「免除」をしてくるだろう。これは賭けになった。さあ、どう出てくるか。
数日後、「文書」が届いた。亮が開くと、
「指名された芸能人は、兵役を免除する」
という内容だった。そして、亮は、自分の名前を探した。すると、
「・・・神谷亮・・・」
と、確かに、明記してあった。こうして亮は、「徴兵」を免れた。 国家全体が大混乱に陥り、誰が正規軍で、誰が反乱軍で、誰がただの犯罪者なのか、訳が分らなくなってきた。
「徴兵制」を出した事で、驚異的な内閣支持率は急落したが、それでも、まだ、八〇パーセントはあった。皮肉にも、反乱軍でさえ、本田を支持するようになったのである。もう、何もかもが、無茶苦茶だった。
八月、本田首相は、アメリカに外遊に行った。そこで、アルテリオ大統領と会談した。大統領は、「日本のメンツ」を、知っていた。その上で、こんな提案を出したのである。
「日本の基地で、アメリカ軍の演習を行なってはどうか」
これには、本田が飛び付いた。名目は「演習」だが、実は、「反乱軍攻撃」なのである。
本田が帰国すると、直ちに「日米軍合同演習」が、始められた。遂に、世界最強軍隊が、介入してきたのである。
これには、さすがの尊王革新党も、勝てなかった。そして、ただ狼藉を楽しみたいだけの者たちは、アメリカ軍に恐怖して、革新党を離脱した。
離脱したら、「徴兵」が待っていて、正規軍に吸収され、こうして、反乱軍が弱体化を始めて、正規軍が膨張し始めたのである。
戦況は、目処が立ちつつあった。九月になると、日本軍とアメリカ軍が体制を強化して、まともな作戦で攻めるようになって、反乱軍は、分解し始めた。
そして、ジワジワと戦況は収束に向かい、十月になると、「残党狩り」の態勢に入って、遂に、
「革新党暴乱」
は、根絶されたのである。実際にはアメリカの手を借りた訳だが、野党が「外国の手は借りないと答弁したのは、嘘か」と、追及すると、本田は、平然と言ってのけた。
「アメリカ軍が革新党に襲撃を受けたので、防衛軍が助けたのだ」
こうして、十二月には、無事な年末を迎え、正月も無事に迎える事ができたのである。
本田内閣の支持率は、また上がった。
「革新党暴乱」による、日本人の死者は、七万六千人に達した。 議席を大きく落としている野党の中で、最大の政党は、共和党だった。その代表者は、三雲賢次郎であった。三雲は、本田内閣に対して、
「暴乱は鎮圧された。もはや徴兵制の意義は無い。直ちに停止せよ」
と、反発した。しかし本田は、
「今後もいつなんどき、同じような暴乱が起こるとも限らない。また、抑制のためにも、徴兵制は必要である」
と、撤回しなかった。これには、国民も少々、困惑した。三雲は、
「これでは、まったくの軍事国家である」
と、懸念を表明した。そして、アジア諸国の外遊に回り始め、「日本は徴兵制を解くべき」という同意を、各国から取り付けた。
この三雲の行動は、少なからず国民から支持を受けた。それでも本田は、「徴兵制は必要である」と、頑強に固辞した。野党は、
「民自党は、軍国制を意図している」と、激しく反発した。
亮は、この三雲賢次郎に、会いに行った。共和党の本部で、会見する。
三雲は、気さくな男だった。ニコニコしながら、会談に臨んだ。
「神谷さんか。徴兵制免除のいきさつ、聞いておりますぞ。なかなか見事でござった。どうです、政治家になりませんか?」
亮は手で遮って、否定した。
「ははは・・・ぜんぜん興味ないですね。僕は俳優で十分です。政治はドロドロしていて、性に合わない」
「ドロドロしているのは、民自党ですよ。いったい、何を考えているのか。徴兵制を解かない事を、どう思います?」
「不自然ですよね。もう革新党のような、反乱分子は、無いでしょう。なら、また現われたときに徴兵すればいいのであって、今は必要ありません」
「そうですよね。まったく、本田は何を考えているのか・・」
と言ったときだった。どこかで騒いでいるのが聞こえて、「なんだ?」と、驚いていると、間もなく、兵隊が数人、ライフルを持って入り込んできて、二人を囲んだ。
ライフルの銃口は、三雲に向けられて、兵士たちは構えていた。そして、将校が一人、入ってきた。 「三雲賢次郎だな」
三雲は座ったまま相手を睨み、
「何者だ」聞き返した。
「国家反逆罪で、逮捕する」
と、「逮捕状」を、見せた。
「貴様ら、何をやっているのか、分っているのか?」
「拘束しろ」
将校が部下に合図すると、兵士たちは三雲を抱え込み、手錠を掛けて、部屋を出て行った。亮は、見ているしかなかった。下手に反抗すると、自分が「公務執行妨害」で現行犯逮捕される。将校は、少し亮を睨んでから、出て行った。
「始まった・・・」
亮は、愕然とした。
「三雲共和党代表逮捕」の報道は、全国を駆け巡った。本田首相は、記者に答えていた。
「三雲が私を暗殺しようと図っていた証拠を掴んだ。今、実行役の犯人を指名手配して追っている。間もなく捕まるだろう」
記者が、「証拠とは、何ですか」と聞くと、本田は、
「数日内に、公表する」
と、断言した。
数日後、公表された「証拠」とは、電話の録音テープだった。三雲らしい人物の声で、誰かに、
「本田を暗殺してくれ」
と、言っている内容だった。
しかしマスコミは、その「声紋」を徹底的に調べて、「これは本人ではない」と、公表した。すると今度は、議会で、
「公正報道監視法」
という、新しい法律が成立した。それは、
「意図的に誤った報道をして、国民を混乱させる行為は、国家に対する重大な過失である」
という内容であった。そして、「テープの声は三雲ではない」と報道した、テレビ局のディレクターが、数人、一気に逮捕された。 「無茶苦茶だ」
亮は、これを聞いて、非常に嘆いた。政府は、マスコミの操作に入り始めたのである。
やがて、「世論調査」が、行なわれた。すると結果は、本田内閣の支持率は急落し、三〇パーセントにまで、落ち込んだ。ところが、
「偽の報道で、国家を混乱させようとしている」
として、報道関係者が、一斉に、一網打尽に、逮捕された。政府は「政府が独自に調査した」として、「本当の支持率」を公表した。その結果は、
「八九パーセント」
という、とんでもない数字だった。
更に民自党は、
「デモ禁止法」
という、新しい法律を制定した。これによって、政府に不満を述べて、デモを行なう民衆を、すべて、逮捕した。
政府や民自党や首相を非難する政治家は、即日、逮捕された。
政府を批判するような報道や番組も、禁止された。
日本は、「独裁軍事国家」へ、突き進んだ。
政府による弾圧は酷かったものの、娯楽を禁じたりはしなかったので、国民は、
「政府を批判せず、徴兵に従えば、それ以外は自由だ」
と、冷静に割り切った。だから、「芸能人」の存在は、国民の心の拠り所になってきた。亮たちも、俄かに、存在感が増してきたのである。仕事も増えてきて、寝ている暇も無くなってきた。 ある日、本田首相の発案で、「本田壮一と神谷亮との対談」という、番組が収録された。場所は、ホテルのロビーだった。
本田は、ニコニコしていた。どうやら、芸能人と仲のいいところをアピールして、国民の反発をかわすのが、狙いらしい。それを知っていて、亮は仕事を受けた。断わったら、何をされるか分らない。
亮の方から、気さくに話しかけた。
「首相は、趣味は何ですか?」
「そうだねえ、囲碁なんかは、心が落ち着くね」
「へえ。どういうところが?」
「現実の煩わしさから解放される。石を打っている時はね」
「誰と打つんです?」
「息子とか孫だよ」
「家族思いなんですね」
「家族は大事だ。家族の幸福があってこそ、国家の平和が成り立つ」
「天皇には、どのような思いをお持ちなのです?」
「そりゃ、君、天皇陛下こそ、神の化身だよ」
「じゃあ、失礼ですが、あの尊王革新党の思想と同じじゃないですか?」
「はっはっは。面白い事を言う。革新党は、君主制を築こうとしたんだ。民自党は、天皇陛下は、あくまでも、国家の象徴だよ。政治には介入してはならない」
「アジア諸国が、日本が侵略戦争を始めるんじゃないかと懸念していますが、まさか、そんな事は考えておられないですよね」
「ははは、冗談を。まさか」
「ではどうして、国防を強化されているんです?」
「第二の革新党が現われないように、警戒するためだよ」
「なるほど。懸命なご判断です。芸能人の兵役免除の件、心より感謝しております」
「芸能人こそ、今のような時代に、国民に希望をもたらす職業だよ。大切にしなきゃならん」
「ありがとうございます。ご健闘をお祈りしております」
「こちらこそ、建設的な対面ができた。ありがとう」
立って、二人で握手した。本田は、本当に嬉しそうだった。 芸能人も国民の心の拠り所だったが、なんといっても、最大の拠り所は、「天皇」であった。皇后陛下の誕生日には、一人娘の「優子さま」と共に、一家で会見に臨まれた。
「本日は、美砂子の誕生日を祝福していただき、大変嬉しく思います」
記者が、
「皇位継承問題については、どう思われますか」
と、質問すると、天皇は、
「過去の歴史に基づいて、政府と国民が、判断されれば、良いと思います」
と、述べた。これは、「女性天皇を拒まない」という意思であると、報道された。
なにはともあれ、「天皇」は、今の時代、「国民の平和の象徴」であった。「政府への批判」が出来ない分、「天皇への賞賛」に、はけ口を求めた。
野党はもはや、全く機能を果たさなかった。与党を批判すれば、「国家反逆罪」で直ちに逮捕される。完全に、民自党の一党独裁制に入ったのである。
国民が最も恐れたのは、「侵略戦争」であった。日本が軍国制を敷いた事で、アジア諸国は警戒を強めて、猛烈に反発している。ロシアも極東への軍事配備を強化した。
しかし、国民の不安は、現実のものとなった。本田首相は、
「北方四島は我が国固有の領土であり、ロシアに対して、これの返還を強く求める」
と、警告し、北海道の軍事力を更に強化したのである。ロシアもこれに呼応して、ウラジオストックに軍隊を集結させた。
アメリカのアルテリオ大統領は懸念を表明し、仲介に乗り出した。アメリカのワシントンで、ロシアと日本の外相会談が持たれた。そこでは、双方の激しいやり取りが交された。
日本の外務大臣は、本田の右腕、国分寺昌谷だった。
「太平洋戦争の終結に伴い、日本は、全ての侵略地を放棄したが、北方四島は日本古来の正当な領土である。ロシアがこれの侵略を続けるのであれば、武力行使も止むを得まい」
ロシアの外相も強硬だった。
「四島は、カムチャツカの一部であり、もともとロシアの領土だったものを、大日本帝国が侵略したものである。日本は、軍事力でロシアに勝てると思うのか?」
国分寺も、まったく負けていない。
「ロシアが日本と開戦するのであれば、受けて立とう。迅速にロシア極東を支配する事を忠告する」 アメリカは、日本と安全保障条約を結んでいるが、それは、日本が侵略行為を受けた時に発動される性格のものであり、日本が侵略行為を行なうものならば、適用されるものではない。アルテリオはそう主張したが、国分寺は、
「すでにロシアに侵略されている領土を取り返すだけである」
と、頑強に言い張った。両者の主張は、妥協点を見出せなかった。アルテリオは、
「もし万が一、日本が北方に進撃するのなら、アメリカはこれを支援しない」
と、釘を刺した。国分寺は、
「もともとアメリカを頼って主張しているものではない。これは内政問題である」
と、平然としていた。
仲介工作は、失敗に終った。
国分寺が帰国すると、本田は、
「北方四島の奪還は、日本人の悲願である」
と、宣戦布告の承認を、国会に求めた。もとより国会は民自党が完全支配している。圧倒的多数で、「宣戦布告」は、承認された。
日本軍は、北海道に最強部隊を配備して、進攻に備えた。ロシア軍も極東に部隊を集結させる。そして、
「北方領土戦争」
は、勃発したのである。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています