それでも、スティーヴンスの才能は、たぶん有望なイギリス人俳優の典型(時代物に
出演し、シェークスピア劇の舞台経験がある)だが、最初から明らかだった。だから、
この突然の成功は非常に納得できるものであり、満を持した登場とも言えるものだった。

ダウントンを早い時期に降板してから、スティーヴンスは、「フィフス・エステイト」
(主演は、もちろん、カンバーバッチ)に出演したときのような、小さな、ほとんど見落と
されるような役や、「ナイトミュージアム 3」のサー・ランスロットような笑わせるような
役を演じた。
(ちなみに、この記事はスティーヴンスをカンバーバッチやヒドルストンと対抗させようと
するものではない。二人とも優れた俳優だ。だが、彼らのキャリアの軌跡と並行させることで、
セレブリティの地位や名声は急に獲得できるものなのか、あるいはもっと時間をかけて獲得
できるものなのか、という興味深い分析ができるからだ)。