チェルノブイリは疑いもなく、史上最悪の原発事故だった。その被害を検証する
ため、国連は100人の科学者による調査委員会を組織し、2005年に600ページから
なる報告書を発表した。その結果は、驚くべきものだった。消火活動で死亡した
50人弱を除くと、小児甲状腺癌で10人程度が死亡しただけだったのだ。
53万人の被災者の追跡調査でも、発癌率の増加はまったく見られなかった。