★「眠気を起こす遺伝子発見」

眠気を引き起こすとともに、免疫力を高める働きがある
遺伝子を特定したとする研究成果を、米国ハワード。ヒューズ
医学研究所の戸田浩史研究員らがまとめた。
 睡眠障害や免疫の働きの改善に役立つ可能性があるという。
論文は2月1日付けの「サイエンス」に掲載される。

研究チームはショウジョウバエの遺伝子 約8000種類を分析し、
眠気にかかわる遺伝子を見つけ出した。
 戸田研究員らが、「nemuri (ねむり)」と名付けたこの
遺伝子が強く働くショウジョウバエは、1日の睡眠時間が
約3時間長くなり、睡眠中に刺激を与えても目覚めにくかった。

 さらに、この遺伝子が作る蛋白質には殺菌作用があり、
免疫機能に重要な役割を果たしていることも分かった。
戸田研究員は、
「一般的に生物は病気になると眠くなる。それは、今回のような
遺伝子が働いているからかもしれない。哺乳類でも同じような
遺伝子があるかを調べたい」と話した。