>>231つづき
〜旅の自慢話  その10〜  落とし穴

あとほんの数時間で北の大地に・・という期待で胸オッパイだったわたくしでありますが、
それは無残にもすぐに打ち砕かれることとなります。

みなさんは飛行機の乗り換えについておくわしいのでしょうか?
私は、ツアーでなら経験がありましたが、自分で何もかもチケットを手配した旅行ではありませんでした。
ですので、「飛行機が遅れている」というアナウンスがあった時も、
何をどうすれば良いのか、何に気をつければよいのか全くわかっておりませんでしたのです。

理由は、何か部品を?交換するとかなんとかで?よくわかりませんでしたが、
とにかく飛行機が数時間遅れると言われた私は、まっすぐカウンターへ向かいました。

「よーよー、にーちゃんよう。ウチ、今日中に目的地につかにゃ、どないもこないもならんのやわ。
千歳行きのヒコーキおくれて、その後はどないしてくれんのん?
宿は札幌にゃーとっとらへんねんで。まだそっからとーくまで行かな、ホテルにゃつかんのやで。
ウチの今晩の宿、どないしてくれんのん?」

正直に言いましたのです。救いを求めたわけですね。
わからない事はわかる人に聞く。楽しい旅行の秘訣です。

その謙虚な姿勢に今度も助けられました。

「お客さまは・・お乗換えではございませんね?」と男が言うので、
「何ぬかしとんねん。千歳で乗り換えてたんちょう釧路空港までいくで。
チケットもちゃあんととったある、よう見てや。」と言いましたら、
はてなと言われた。
しかしわたくしは当然のことながらちゃんとチケットをとっておりましたので、
「乗り換えや、乗換えや!」と叫びました。

残念なことにマイレージカードを以前なくしてしまったので、
携帯のバーコードでしか予約した便を係員に見せることができなかったのが残念でした。
いやいや、べんじゃなくてびん。

ここでためになる教訓です。
チケットレスのサービスはネットで予約ができてその場でカード払い。
非常に便利ではありますが、いかんせん現物がない。この場合紙ベースのチケットです。
それはね、時として命取りになることもありますんですよ。
今回私はそれをいやっちゅうほど知りました。

チケットレスで飛行機に乗る時は携帯バーコードを頼りにしてはいけない。
あれは航空会社もあまり歓迎していない。
マイレージカードです。あれがよい。
持たない場合は二番目の手段として、バーコードを印刷し、手にもって空港までお出かけください。