>>223つづき
〜旅の自慢話  その7〜  ゴールドカードの秘密

私は空の旅がきらいではありません。
海外には行かないので乗っている時間も短いし。
スッチー(死語?)に愛想よく礼儀正しくふるまえば、
いろいろよくしてもらえるのが好きなんですね。やりとりがね。
ああ今私は旅をしているんだっと思えるんです。

あえていやな点をあげると、空港での時間待ち。あれはいやですね。
没頭してしまうとアナウンスが聞こえないから本も読めない。
しかもなんだかんだいろんな理由で、搭乗時間というものは遅れるんですよ。
何時間もずっと、ただ飛行機の準備が整うのを待つ。
ショッピングにも身が入りません。遅れている便では荷物を預けないので念のため。
つまんないんですよねぇ・・

で、今回私は旅行にそなえ、審査が簡単なゴールドカードを作ることにしたんです。
今から考えたら何でもっとよく調べなかったのか不思議ですらありますが、
信じ込んでいたんですね、ゴールドカードを持っていたら空港のビジネスラウンジで時間をつぶせると。

みなさんはビジネスラウンジをご利用ですか?
私はつねづね、あの重げなドアの向こうにどんな世界が広がっているのかと興味しんしんでありました。
貧乏なお子がウィンドウの向こうのピカピカのトランペットを見つめる。
あれですよ!!おお、ビジネスラウンジ、空港のオアシス。

・・サウナのような所を想像していたんです、告白します。

万が一、半日くらい飛行機が遅れることがあってもこれで心地よく過ごせるはずだと、
旅行初日早朝、とうとう作りたてゴールドカードを手に、私はビジネスラウンジのドアの前でたのもうっと叫びました。

・・搭乗時間がきたら、親切なお嬢さんが起こしてくれるようなサービスを想像していたんです、告白します。


つづく