0001田杉山脈 ★
2024/03/25(月) 23:31:47.66ID:aCTA413F「株式市場を見渡すと、しっかりと業績を伸ばしている中小型株や新規株式公開(IPO)株が出てきている。相場の方向性にとらわれずに、まだ芽が出ていない割安な有望株を見つけたい」
こう話すのは個人投資家の片山晃さん。得意とするのは、「中小型の成長株が頭角を現し始める初動を捉えて集中的に投資をする」という手法だ。2005年に元手65万円で株式投資を始め、わずか12年で160億円もの資産を築いたカリスマ投資家でもある。
だがこの希代の投資家でも、株式投資を始めた当初は挫折を経験した。05年はライブドア・ショックが起こる1年前で、デイトレードが佳境に入っていた頃。片山さんも自然とデイトレが投資スタイルになった。この投資法は、保有株を翌日に持ち越すリスクを取らずに、成果がすぐに目に見えるメリットがある。06年末に専業投資家に転身してから1年足らずで、資産は200万円から1000万円に増えた。
その後、「デイトレーダーとしての限界を感じた」のは07年頃。1000万円から資産が増えず、大敗も経験した。投資家のオフ会で何気なく「ネットエイジ(現ユナイテッド)って(トレードが)ほんと難しいですよね」と話したところ、相手の参加者はこの銘柄で負けたことがないという。「なんとかして勝たなければ」と思った矢先にリーマン・ショックが起きた。
そこから活路を見いだしたのが割安株の長期投資だ。株価が急落している局面で「今買っておけば儲かる株もあるかもしれない」と感じた。元々企業業績に関心があり、新聞や『会社四季報』を読む習慣があった片山さん。「すべての開示情報に目を通す」という並々ならぬ努力はこの頃から始まった。
順当に投資を続ける中でも資産拡大に大きく貢献したのは、医療器具輸入商社の日本ライフラインだ。「収益性の高い自社開発製品の伸びが見込めるのに株価が割安に放置されている」と見て集中投資をしたところ、16年には株価が一時、前年比で約6倍に上昇。資産100億円の大台突破に大きく貢献した。
足元でも大化け株は存在
日経平均株価は3月4日に史上初めて4万円の大台に乗せた。日本株相場が大型株優位の展開となる中、23年4〜12月期の決算発表を通過して、「優良な中小型株を見直す動きも出始めている」と片山さんは見ている。
例えば、昨年12月に上場した人工衛星開発のQPS研究所は、2月に一時、初値比5倍まで上昇した。「投資家の目が大型株や株主還元銘柄ばかりに向いていた傍らで、多くの人たちが見逃していた大化け株も存在していた」
決算やマクロニュースに注目
大化け株の卵を見つけるには、「投資家があまり注目していない中小型株を常にウオッチしながら、世の中の次のトレンドが何かを考え続ける必要がある」と片山さん。情報源は、個別企業の決算やマクロの経済ニュースなどだ。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB225LW0S4A320C2000000/