日本の新たな主力ロケット「H3」の2号機が17日午前9時22分すぎ、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられました。

打ち上げに失敗した初号機では2段目のエンジンが着火しませんでしたが、JAXA=宇宙航空研究開発機構は今回の打ち上げでは「2段目のエンジンの燃焼が停止したことを確認した」として、機体が計画どおり飛行し目標の軌道に到達したと発表しました。

「H3」の2号機は17日午前9時22分すぎ、種子島宇宙センターから打ち上げられました。補助ロケットや1段目のエンジンを切り離しながら上昇を続け、午前9時40分ごろ、JAXAは「ロケットの2段目のエンジンの燃焼が停止したことを確認した」と発表し、機体が計画どおり飛行し目標の軌道に到達したことを明らかにしました。

「H3」は去年3月に打ち上げた初号機では2段目のエンジンが着火せず打ち上げに失敗していて、JAXAは今回、2段目のエンジンの燃焼停止に成功すればロケットの軌道への投入を達成できることから大きな目標としていました。

JAXAはこのあと記者会見を開いて、今回の飛行の詳しいデータやロケットの性能を確認するため行った衛星を分離する動作の実証結果などについて説明することにしています。

「H3」は、現在運用されているH2Aに代わる日本の新たな主力ロケットで、JAXAなどは今後の宇宙開発を担う“切り札”として、国際競争が激しさを増す宇宙ビジネスで海外に対抗していきたい考えです。
2024年2月17日 11時49分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20240216/k10014360921000.html