[上海/北京 24日 ロイター] - 中国証券監督当局が、一部のヘッジファンドに対して株価指数先物市場での空売りを制限するよう要請したことが分かった。関係筋2人が明らかにした。
当局が株式市場の安定を図る中、あるヘッジファンドマネジャーは金融先物取引所から電話を受け、無謀な空売り、特にヘッジ目的ではない「ネイキッド・ショートセリング(裸の空売り)」への注意を促されたという。
別のヘッジファンド関係者によると、取引所は最近、投機目的の空売りをしないよう非公式に要請してきた。
中国金融先物取引所(CFFEX)、同取引所を監督する中国証券監督管理委員会(証監会)からはいずれもコメントを得られていない。
証監会の易会満主席は23日、資本市場の安定的な運営確保に尽力すると表明。国務院(内閣)も市場の信頼を支えるためにより強力で効果的な措置を講じる方針を示した。
関係筋によると、当局は株価指数先物市場の空売り制限について口頭の窓口指導を行うにとどめ、具体的な制限は示さなかったという。

投資家の一部は大量の空売りポジションを急ぎ解消したという。
足元で空売りが膨らんでいる兆しが出ており、小型株指数CSI1000の先物9月限は22日の取引で値幅制限いっぱいの10%急落し、指数の水準を8%下回った。

2024年1月24日午後 2:31
ロイター
https://jp.reuters.com/markets/japan/D65W53JLOFLIJLRGGNRXPIH6CU-2024-01-24/