社会 2023.11.09 21:39

人手不足を理由とした企業の倒産が、去年の2倍以上になっているというデータが9日、発表されました。そうした中、若者たちの間では「バ蓄(ばちく)」という言葉が広がっています。

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9日午前、東京・渋谷のレストランで手際よく作られていたのは、手作りのハンバーグや生姜焼きなどの、作りたてにこだわったお弁当です。

お昼時を迎えましたが、店内にお客さんの姿はありません。実は、人手不足でランチとディナーの営業ができない状況になっているのです。

ルシアン 羽田光広オーナー
「テイクアウトの弁当のみの営業です。とりあえず、生き延びているだけ。儲けがほぼないので、生活がギリギリできるくらい」

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深刻な人手不足で、倒産も相次いでいます。東京商工リサーチは、9日、先月の倒産件数を発表しました。人手不足で倒産した件数は、今年1月から10月までに128件と、去年の2.4倍になっています。

この人手不足のなか、いま、若者たちの間に広がっている言葉が「バ畜」です。

「バイトたくさん入る日とかだと『自分、“バ畜”だな』とか。 『“バ畜”だ。嫌だ~』とか」
「“バ畜”だよね。何でもかんでも働かされるから」

「バ畜」とは、「社畜」と「バイト」を組み合わせた造語です。「社畜」は、会社のためにがむしゃらに働かされている人を意味しますが、「バ畜」は、そのバイト版。若者の間で広がっているということです。

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どういった時に「バ畜」だと感じるか、学生に聞いてみると――

https://www.ytv.co.jp/press/society/detail.html?id=b874e5e76e024c50b5662ec769d86746