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電通グループは通期の純利益予想を下方修正した

電通グループは14日、2023年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比16%増の692億円になる見通しだと発表した。従来予想(29%増の771億円)を下方修正し、増益幅が縮小する。米国のテック企業を中心に広告予算を絞る動きが広がっており、海外事業が想定よりも低調に推移し減損損失が発生する。

金利上昇に伴う景気懸念などを背景に、広告・販促の予算を縮小する動きが世界的に広がっている。足元では中国を含むアジア太平洋地域(日本を除く)で事業不振に陥り、1~6月期に過去に買収した企業ののれんの減損損失(146億円)が発生した。

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電通グループの連結業績

営業利益は8%増の1265億円と278億円下方修正した。顧客企業の経営やデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する事業が国内で伸びるが、海外事業の失速を補えない見通しだ。

売上高にあたる収益は2%増の1兆2760億円を見込む。円安が追い風となり、従来予想を35億円上回る。

同日発表した23年1~6月期連結決算は、収益が前年同期比5%増の6033億円、純利益が64%減の153億円だった。賞与の引当金を今期から全額1~3月期に計上するように会計方法を変更した影響があった。対面の営業を再開したことで出張費や交際費も膨らんでいる。

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2023年8月14日 15:55 (2023年8月14日 20:20更新)
日本経済新聞
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