米Googleは5月16日(現地時間)、Googleアカウントが少なくとも2年間使用またはログインされていない場合、そのアカウントとそのコンテンツ(フォト、Gmail、ドキュメント、ドライブ、Meet、カレンダー、YouTube)を削除するようポリシーを改定したと発表した。ポリシーは同日発効だが、実際の削除はこの12月から開始する。まずは、作られたが全く使われたことのないアカウントから開始する計画だ。

 9日にはイーロン・マスク氏がTwitterの休眠アカウントをパージ中だとツイートし、その目的はアカウント名の解放だとしていた。一方Googleは、放置アカウント削除の理由を、そうしたアカウントの多くには2要素認証などのセキュリティ対策が設定されておらず、その脆弱性がスパムなどに悪用される危険があるためと説明する。

 削除の対象になるのは、個人のGoogleアカウントのみ。教育機関や企業などのアカウントは対象外だ。

 アカウントを削除されないようにするには、最低2年に1度、そのアカウントで以下の操作を行えばいい。

メールを送受信する
Googleドライブを使う
YouTube動画を見る
フォトを共有する
Google Playストアでアプリをダウンロードする
Google検索を使う
サードパーティのアプリまたはサービスにそのアカウントでサインインする
 Googleは対象アカウントを削除する前に、メールで通知する。また、再設定用のメールアドレスが登録されている場合は、そのアドレスにも通知を送る。

 なお、Googleは2020年、2年以上使っていないサービスの全データを削除するようポリシーを改定している。例えばGoogleフォトのコンテンツを削除されたくなければ、2年に1度はGoogleフォトを使う必要がある。
2023年05月17日 06時26分
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2305/17/news078.html