財務省の神田真人財務官は14日(日本時間15日)、滞在中の米ワシントンで記者団の取材に応じ、対ドルの円相場が14日に一時148円台後半と32年ぶりの水準に下落したことについて「過度な変動が繰り返されるときには断固たる対応を取る用意ができている」と語った。

神田氏は「為替の過度な変動あるいは無秩序な動きは経済に悪影響を及ぼす」と強調。足元の水準に関しては「相場についてはコメントしない」としつつも「しかし、やや激しい動きだなと考える人は多い」との認識を示した。

14日のニューヨーク外国為替市場で円は対ドルで下落し、一時1ドル=148円台後半を付けた。148円台は1990年8月以来32年ぶりの円安・ドル高水準となる。14日に発表した米経済指標が市場予想を上回り、円売り・ドル買いが膨らんだ。
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