>>187
経済学界的にも、人間社会の常識としてもなかなか受け入れられないことだとは思うけど、雇用(特にフルタイムでの完全雇用)は、経済(社会)にとって必ずしも絶対の原理ではないと思う(FRBの金融政策の目的になっているけれど)。

完全雇用が絶対の正義ならば、村総出で田植えや草刈りをしたり、つるはしとバケツリレーでトンネルを掘っていた時代が正しいことになるのだけれど、経済の進歩は一般にリソースの配分の効率化を進めるから、雇用を減らす方向に作用する面がある。

長らく人間の職業(というと生温くて、生きる(=食う)ことそのもの)だった農業は、生産性の向上と販売価格の相対的低下等で雇用の受け皿には(日本の場合、昭和初期から始まって昭和30年頃には完全に)ならなくなった。