ことし4月から6月までの決算で3兆円余りの最終赤字となったソフトバンクグループは、保有する中国ネット通販最大手のアリババグループの株式の一部を手放すと発表しました。財務基盤の強化がねらいで、これによりソフトバンクグループの関連会社から外れることになります。

ソフトバンクグループはこれまで、アリババグループの株式を23.7%保有していました。

会社ではこの株式を担保に金融機関などから資金を調達していますが、財務基盤の強化につなげるため、9月末までに一部の株式を手放すとしていて、出資比率は14.6%になるとしています。

これにより、アリババグループは持ち分法が適用される関連会社ではなくなるということです。

会社はグループ全体の決算への影響について、確定した時点で改めて発表するとしていますが、会社の試算ではことし7月から9月までの決算で、およそ4兆6000億円の税引き前の利益が計上される見込みだとしています。

ソフトバンクグループはことし4月から6月までの決算で3兆1627億円の最終赤字に陥り、孫正義社長は財務基盤の強化や、聖域のないコスト削減策を進めるとしていました。
2022年8月10日 23時18分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220810/k10013764791000.html