>>72
新自由主義以前から経済というのはいつでもグローバルで、日本も明治以来、基本的には欧米先進国より安い賃金で高所得者の雇用を奪って成長してきた。

先進国の経済が、賃金の上昇や耐久消費財の普及等で成熟すると、先進国の企業はフロー的に稼ぐのが難しくなってくるので、資本蓄積という、貧しい国には無いアドバンテージを利用して、さらに海外に市場を求めて販売拠点を作ったり、海外に生産費用の節減(そうでないと自国を含めた「世界」に売れない)を目指して生産拠点を作ったり、自国を含めた世界のあらゆる種類の金融に資産を投じるようになる(逆に日本は欧米からそうした投資をずっと受けても来た)。

欧米に賃金水準が追いついた80年代後半以降、日本はこのフェーズにある。現在東証1部に上場してるような日本企業は、ほとんどこうしたグローバル企業で、中国や東南アジアにも進出してるから生き残っていられている。