>>170
続き

外貨準備高は、名の通り「外国のお金」です。
保有していても、基本的に国内経済にはなんの役にも立ちません。
外貨準備高は、通貨の価値を抑える目的で、普段は保有していることに意味があります。
それ以外に外貨準備高が役に立つのは、唯一その国が「通貨危機」になった時です。
通貨危機とは、経済が破綻して、自国通貨の価値が(他国通貨と比べて)大暴落することです。
そうした時に、政府が外貨準備高を市場に流す(=外貨で自国通貨を買う)ことで、
自国通貨の価値を守ることができます。実際、日本はアジア通貨危機の折は、
通貨安に苦しむ韓国や東南アジア諸国に対し、自国の外貨準備高を取り崩すことで救済支援を行いました。