国立青少年教育振興機構は22日、米中韓の関係機関と協力して実施した新型コロナウイルスなどに関する4カ国の高校生意識調査の結果を公表した。「新型コロナがとても怖い」と感じる日本の高校生は59.2%で、韓国に次いで2番目に多かった。「新型コロナで命を失うことを恐れている」は日本の47.0%が最多だった。

調査は2021年9月~22年2月、日米中韓の高校に協力を求めてインターネットなどで実施。国ごとに約2千~4千人から有効回答を得た。

「とても怖い」と感じる割合は、米国が23.0%、中国42.2%、韓国63.8%。「命を失うことを恐れている」は米国22.2%、中国26.9%、韓国30.6%となり、日本の高校生は他国より強い不安を抱いている傾向が浮かんだ。

一方「感染が心配で眠れない」や「感染について考えると心拍が速くなる」といった項目は日本が最も低かった。

マスクを「常にしている」との回答は日本が95.3%でトップ。米国は51.5%にとどまり、中国70.6%、韓国83.9%だった。

コロナ禍前と比べた運動量の変化も質問。「減った」は日本が36.2%となり、20~32%ほどだった3カ国よりも運動量が落ちている傾向が見えた。日本の生徒は部活動を通じて運動量を確保するケースが多く、機構は休校が影響したとみている。〔共同〕
2022年6月22日 12:00
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE220SQ0S2A620C2000000/