14日の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前日比328円51銭(1.22%)高の2万7172円00銭で終えた。2万7000円を上回るのは6日以来およそ1週間ぶり。前日の米株式市場で主要株価指数がそろって上昇した流れを受け、東京市場でも買いが優勢となった。米長期金利の上昇一服でハイテクを中心に成長(グロース)関連株が買われた。

午前の中ごろから日経平均は上げ幅を拡大した。相場上昇で売り方の買い戻しが次第に増えた。中国当局の金融緩和期待や景気刺激策への期待を背景に中国・上海株などアジアの株式相場が堅調に推移したことも追い風となった。

午後の取引開始直後に日経平均は伸び悩む場面もあった。外国為替市場で円相場が対ドルで上げ幅を拡大し、輸出関連株を中心に売りが出た。日経平均が節目の2万7000円を上回る水準では、戻り待ちの売りも意識されやすかった。

東証株価指数(TOPIX)は続伸し、17.99ポイント(0.95%)高の1908.05で終えた。東証プライムの売買代金は概算で2兆3422億円と4日以来の少なさだった。売買高は10億1005万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1346と、全体の7割強を占めた。値下がりは442、変わらずは51銘柄だった。

値がさのファストリやソフトバンクグループ(SBG)が買われた。旅客需要の回復期待で空運株の上昇も目立った。INPEXも高い。一方、リクルートや三井住友FGはさえない。スノーピークは大幅安となった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2022年4月14日 15:27
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZASS0ISS16_U2A410C2000000/