3日の東京株式市場で日経平均株価は5営業日ぶりに反落し、前日比292円29銭(1.06%)安の2万7241円31銭で終えた。前日までの4営業日で日経平均が1300円あまり上昇した後とあって、幅広い銘柄に戻り待ちの売りが出た。前日に大きく上昇したグロース(成長)株の一部が売られ、指数を押し下げた面もある。

主要な米ハイテク株で構成するナスダック100株価指数の先物が日本時間3日の取引で2%超下げ、東京市場でもグロース株の重荷となった。値がさの半導体関連銘柄の下げも目立った。

前日に決算を発表したエムスリーは9%超安、ソニーGは6%超下げた。国内既存店売上高の前年割れが続くファストリは3.7%安となり、指数を押し下げた。3日に決算を発表した川崎汽は13.6%安となったほか、三菱商や伊藤忠も決算発表後に下落に転じた。

半面、下値は限られた。米金融政策やインフレ動向をにらみ、相場の変動が大きくなることへの警戒は根強い。相対的にボラティリティー(変動率)が低い銘柄やディフェンシブ銘柄の一部に買いが入った。

JPX日経インデックス400は反落した。東証株価指数(TOPIX)は5営業日ぶりに反落し、16.64ポイント(0.86%)安の1919.92で終えた。

東証1部の売買代金は概算で3兆3546億円。売買高は12億9279万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1469と、全体の7割弱を占めた。値上がりは625、変わらずは89銘柄だった。

東エレクやダイキン、信越化、キーエンスが下落した。一方、KDDIや塩野義、ホンダ、JTは上昇した。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2022年2月3日 15:24
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZASS0ISS16_T00C22A2000000/