【モスクワ=時事】モスクワの裁判所は24日、ロシアでは違法とされるインターネット上の投稿やサイトの削除要請に応じなかったとして、米IT大手のグーグルに約72億2000万ルーブル(約112億円)、メタ(旧フェイスブック)に約19億9000万ルーブル(約31億円)の罰金の支払いを命じた。

ロシアのプーチン政権はネットを通じて反政権機運が広がるのを警戒し、締め付けを強めている。無許可デモの呼び掛けなどを掲載した交流サイト(SNS)を運営するIT大手にたびたび罰金の支払いを命じてきたが、これほど高額になったのは初めて。

通信監督当局は、過激派組織の思想を広めたり、宗教的不和をあおったりするような内容に関し、グーグルとメタが当局の削除要請を繰り返し無視したと主張。今回初めて年間売上高に基づいて罰金額を算出したと説明した。
2021年12月26日 8:09
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN2609S0W1A221C2000000/