大阪府と大阪市は、カジノを中核とした統合型リゾート(IR)の開業目標時期を2029年度とする方針を固めた。政府に提案する「区域整備計画」に盛り込み、近く骨子案を公表する。

府と市は今年9月、大阪でのIR開発に唯一名乗りを上げていたMGMリゾーツ・インターナショナル(米国)とオリックス連合を事業者に選定。候補地は、25年大阪・関西万博の会場にもなる大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)としている。

 関係者によると、府と市、事業者が調整し、29年度の開業を目指すことにしたという。これまでは、新型コロナウイルスの影響などを見極める必要があるとして、開業時期は「20年代後半」との表現にとどめていた。

 区域整備計画にはIRに出資する企業も盛り込まれる見通し。

 府と市は来年1月に住民への公聴会を開催し、同2月からの府、市両議会での同意を得た上で4月頃に政府に提案する。

 IRを巡っては、和歌山県と長崎県も誘致を目指している。政府は自治体と事業者からの提案を受け、来夏にも、国内で最大3か所を選ぶ見通しだ。
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