カンボジア政府は15日、新型コロナウイルスのワクチンを接種した入国者の隔離措置を撤廃した。国内でワクチン接種を完了した人の比率が約8割に達しており、感染状況も落ち着いているため。現地メディアが報じた。

同国では6月に1日当たりの新規感染者が一時1000人を超えていたが、足元では同50人程度にとどまる。国境を開放し、落ち込んだ経済の早期復興につなげる。

隔離なしの入国には、接種証明書と対象国・地域からの出発前72時間以内に受けた検査の陰性証明書を提示する必要がある。入国時の検査で陰性ならば国内で自由に移動できる。ワクチン未接種の場合は14日間の隔離が引き続き必要になる。

東南アジアはワクチン接種率が低い国が多いが、カンボジアは早くから中国製ワクチンを大量調達し、接種してきた。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM15A8P0V11C21A1000000/