2021年11月4日8:46 午前UPDATED 14時間前
コラム:パウエル氏のFRB議長続投、実現率が高そうな情勢
By Gina Chon

[ワシントン 3日 ロイター BREAKINGVIEWS] - 時には予測可能な選択肢が最善の手になる。バイデン米大統領にとって、連邦準備理事会(FRB)の次期議長に改めてジェローム・パウエル氏を指名するのがそれに当てはまる。パウエル氏の指名人事は恐らく、上院で大した異論が出ずに承認される。それでバイデン氏は別の政策実現に向けた取り組みに専念できるだろう。

パウエル氏の議長続投はまだ確実にはなっていない。1つの問題はインフレにある。9月の個人消費支出(PCE)物価指数の前年比上昇率は4.4%と、過去30年で最も高い伸びを記録。このためパウエル氏の「物価高騰は一時的」という主張を正当化するのが難しくなっている。

FRBは3日、毎月1200億ドル規模で実施してきた債券買い入れ(量的緩和)の縮小を開始すると表明した。これはFRBによる経済支援措置巻き戻しの始まりと言える。一部のタカ派はなお、物価上昇に歯止めがかからなくなることをリスクと考えている。
しかし次期議長レースでパウエル氏の対抗馬筆頭とみなされるブレイナード理事は、金融政策運営姿勢はハト派だ。別の候補とされるアトランタ地区連銀のボスティック総裁も、最近タカ派寄りの発言をしているとはいえ、これまで緩和的な政策を支持してきた。

民主党左派は、パウエル氏を好んでいない。もっとも今週のバージニア州知事選で民主党候補が敗北したことを受け、彼らの発言力は弱まるかもしれない。バイデン氏が打ち出した歳出法案を審議している議会も状況は同じ。そこで重要な存在であることが証明されつつあるのは、最も穏健な民主党議員となっている。
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