日本航空(JAL)は2日、2022年3月期の連結最終損益(国際会計基準)が1460億円の赤字(前期は2866億円の赤字)になるとの見通しを発表した。これまでは未定としていた。最終赤字は2期連続。新型コロナウイルス禍で運航休止が長期化し、旅客需要が停滞している。国内線の需要は回復しつつあるが、国際線の回復が遅れる。

22年3月期の連結売上高は前期比59%増の7660億円。本業のもうけを示すEBIT(利払い・税引き前損益)は1980億円の赤字(前期は3983億円の赤字)を見込む。4〜9月期の大半が緊急事態宣言の発令期間となり、旅行や出張の自粛が旅客数低迷につながった。機材や人件費などのコスト削減で補えなかった。

航空業界ではANAホールディングスも22年3月期は2期連続の連結最終赤字となる見通し。コロナ禍からの回復が遅れる中で航空大手の苦境が一段と鮮明になっている。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC011CJ0R01C21A1000000/