フィリピンのドゥテルテ大統領(76)は2日、来年の大統領任期終了後に政界を引退する意向を示し、出馬表明していた副大統領選への立候補を取りやめる考えを明らかにした。「私を大統領に選んでくれた国民の意思に従い、政治から身を引く」と述べた。地元メディアが伝えた。

フィリピンでは大統領の再選は憲法で禁止されており、権力維持を図るため来年5月の選挙に立候補することに疑問の声が出ていた。ドゥテルテ氏は「大多数の国民の意見では私に資格はない。法律の回避は憲法の精神に反する」と説明した。

大統領選では同氏の長女で南部ダバオ市長のサラ氏(43)が有力候補で、動向に注目が集まっている。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCB0234W0S1A001C2000000/