三菱電機の柵山正樹会長が、長崎製作所(長崎県時津町)などでの検査不正問題を受けて、引責辞任することがわかった。1日午後の記者会見で正式に発表する。

 6月に発覚した長崎製作所での不正は、鉄道車両用の空調設備などについて、必要な検査をしていたように見せかけていた。三菱電機では以前から検査不正などが相次いでおり、当時の杉山武史社長が7月に引責辞任し、後任に漆間啓専務が就いた。

 三菱電機では、長崎製作所の不正をきっかけに、弁護士らの調査委員会をつくった。ほかでも新たな不正が発覚しており、柵山会長ら経営陣の責任のあり方についても検討していた。

 柵山氏は6月に就任した経団連副会長について、調査委員会の報告が出るまで活動を自粛するとしていた。

2021年10月1日 15時10分
朝日新聞デジタル
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