6日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に6日続伸し、前週末比531円78銭(1.83%)高の2万9659円89銭と、4月19日(2万9685円)以来約5カ月ぶりの高値となった。前週末の菅義偉首相の退陣表明を受け、次期首相が打ち出す政策への期待が高まった。政局を巡る不透明感も後退し、前週末に引き続き幅広い銘柄に買いが入った。

東証株価指数(TOPIX)は6日続伸し、25.77ポイント(1.28%)高の2041.22と、1990年8月16日以来およそ31年ぶりの高値を付けた。

朝方から買いが優勢だった。株価指数先物への買いが主導する形で、値がさの大型株を中心に上昇。午後には一段高となり、日経平均は一時2万9700円を上回った。ファストリや東エレク、ダイキンなど値がさ株の上昇が相場を押し上げた。

10日には株価指数先物・オプション9月物の特別清算指数(SQ)の算出を迎える。SQの算出に絡み株価指数先物を買う動きが強まったのも、株高に弾みを付けたとの指摘があった。新型コロナウイルスの新規感染者数の拡大にいったん歯止めがかかっていることも投資家心理を支えた。

JPX日経インデックス400は6日続伸した。東証1部の売買代金は概算で3兆419億円と連日で3兆円を上回った。売買高は11億7683万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1554と約7割を占めた。値下がりは532、変わらずは102だった。

郵船、川崎汽、商船三井の海運株が大幅高。トヨタ、クボタ、コナミHDが買われた。一方、関西電が下げた。千葉銀やINPEXが軟調だった。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2021年9月6日 15:36
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZASS0ISS16_W1A900C2000000/