マイナンバーカードの申請数は、先月末で全人口のおよそ4割に達しましたが、政府の目標の達成に向けては、ポイント還元制度「マイナポイント」などによって急増した申請の水準を、今後も維持できるかどうかが課題となります。

普及率の低迷が課題となっていたマイナンバーカードは、カードを持っている人が最大5000円分のポイント還元を受けられる「マイナポイント」の制度などによって、ことしに入って申請が急増しています。

先月の申請数は384万件で、3月の686万件に次ぐ多さとなり、先月末までの申請数は合わせて4931万件と、全人口のおよそ39%に達しました。

ただ、マイナンバーカードをめぐっては、「マイナポイント」を利用するためのカードの申請が先月で締め切られたほか、3月末から本格運用が予定されていた健康保険証としてのカード利用も先送りとなりました。

こうした中、来年度末までにほぼすべての国民にカードが行き渡るようにするという政府の目標の達成には、月平均で300万件ほどの申請が必要で、急増した申請の水準を今後も維持できるかどうかが課題となります。

総務省は「カードを持つことのメリットなどの周知をさらに強化したい」と話しています。
2021年5月10日 5時02分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210510/k10013020811000.html