総務省は、26日「スイッチング円滑化タスクフォース(第5回)」を開催した。

 第5回の会合では、eSIMの普及促進、SIMロック解除の一層の推進、キャリアメールの「持ち運び」実現、MNP手続きの更なる円滑化について、資料が開示されている。

キャリアメールの持ち運び
 キャリアメールの持ち運びについては、送受信共に一定のニーズが認められるとし、MNP転出前の事業者がメールアドレスを管理する「変更元管理方式」により、メールアドレスの持ち運びを希望する全ての利用者に対して、提供可能な環境を実現することが望ましいとした。

 今春からスタートするahamo、povo、LINEMOはキャリアメールが提供されないが、これらの新料金プランやブランドへの乗り換え後も、キャリアメールを利用可能とすべきとした。

契約者がキャリアメールの持ち運びを希望する場合に、過度な負担や手続を課さないことが適当としながらも、合理的な範囲内でコスト回収については、基本的に通信事業者が判断するものとしたほか、その対象をMNO間に限定せずに、MVNOを含めた他事業者にも持ち運びできる仕様とすべきとした。

 導入時期については、「変更元管理方式」におけるシステム開発期間がMNO3社の平均で約1年となっているため、2022年夏頃には実現することが適当とした。
https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1308800.html