東芝は、洋上風力発電の分野でアメリカのGE=ゼネラル・エレクトリックと提携する方向で交渉していることがわかりました。洋上風力発電は脱炭素社会の実現に向けて有力な電源とされていて、実績が豊富なGEのノウハウを生かして事業を強化するねらいです。

関係者によりますと、東芝は風車を海に設置して発電する洋上風力発電の分野で、アメリカのGE=ゼネラル・エレクトリックと提携する方向で交渉に入っています。

風車を動かす基幹設備を横浜市内の工場で生産することなどを検討していて、早ければ3月にも合意し、秋田県沖と千葉県沖で国が計画する洋上風力の発電事業への参入を目指すということです。

東芝は石炭火力発電の新規受注を停止する一方、再生可能エネルギーの事業に力を入れる方針です。

ただ、洋上風力の設備の実績はなく、この分野で豊富なノウハウを持つGEとの提携を通じて競争力を高めるねらいです。

洋上風力発電をめぐっては、政府も脱炭素社会の実現に向けて重要な電源と位置づけています。

洋上風力発電の設備は現在はヨーロッパや中国のメーカーがリードしていますが、今後は国内で事業を担うメーカーや関連産業が広がっていくかも焦点となりそうです。
2021年2月22日 20時52分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210222/k10012880891000.html