新型コロナウイルス感染者との接触を通知する政府のアプリ「COCOA(ココア)」が一部で機能していなかった問題で、平井卓也デジタル改革相は9日の閣議後会見で「はっきり言って、出来の良いアプリではなかったと思う」と苦言を呈した。アプリを所管する厚生労働省と連携して改善を図る考えを示した。

 コロナ禍のなかで一律10万円の現金給付で自治体の現場が混乱したことなどを踏まえ、平井氏は「デジタル系で国民の期待に応えられないような事案が結構出てきた」と指摘。「COCOAなんか、もう、まさにその最たるもの」とし、「そもそも発注自体にも問題があったと言わざるを得ない」とも語った。

 平井氏は「何とかCOCOAを立て直さなきゃいけない。私がどう関与するかはこれから考えたい」とし、同日中に厚労省からヒアリングをする方針を示した。
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