2021.1.21 06:00

 動画投稿アプリ「TikTok」(ティックトック)を運営する北京字節跳動科技(バイトダンス)が、日本企業への投資に乗りだすことが20日分かった。投資業務を専門に担当する人材を近く東京オフィスに配置する方針。テクノロジーやメディア関連企業などへの出資や買収を通じて日本事業を拡大する。

 ティックトックは世界で約8億人の利用者を抱える人気アプリ。2017年に日本に進出し、20年には経団連と電子情報技術産業協会(JEITA)に入会した。日本企業への投資実績はまだないが、今後は担当部署を設けて連携を深めていく考えだ。同社は「日本市場に積極的にコミットしていく」と表明した。

 中国の巨大IT企業の一角である騰訊控股(テンセント)は20年に東証1部に上場する日本のゲーム会社マーベラスに出資し、事実上傘下に収めた。自国経済の発展を追い風に中国のIT各社の成長は著しい。貿易やハイテク分野での米中対立の影響により米国市場で逆風が吹く中、日本を含めた世界各国で事業展開を加速させている。

https://www.sankeibiz.jp/macro/news/210121/mca2101210600002-n1.htm