日本触媒は、紙よりも薄い有機EL光源の試験生産を始めた。吹田地区研究所(大阪府吹田市)に生産設備を設置。研究室レベルでの試作に比べて生産能力を10陪以上に増やした。自動車業界や服飾業界向けなどにサンプル出荷する。早期の商業化を目指す。

有機EL光源「iOLED」は2012年にNHKと共同で開発を始めた。大気中の酸素や水分による素子の劣化が少ない。有機EL表面の保護フィルムの厚さが抑えられる。光源全体の厚さは0.1ミリメートル以下で、紙よりも薄いという。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO66094430R11C20A1LKA000/