「量子暗号通信」と呼ばれる解読されない次世代の暗号技術を東芝が来年度、日本や欧米で事業化することを正式に発表しました。

中国などとの開発競争が激しくなる中、欧米の通信大手とも提携し世界でトップシェアを握りたいねらいです。

「量子暗号通信」は、スーパーコンピューターをはるかに超える計算能力を持つ量子コンピューターでも解読できない、次世代の暗号技術です。

東芝は、この量子暗号通信を来年度、日本や欧米で事業化することを正式に明らかにしました。

日本では政府から通信ネットワークのセキュリティー対策として受注していて、国内での事業化はこれが初めてとなります。

また、海外での事業化では、イギリスの「ブリティッシュテレコム」とアメリカの「ベライゾン・コミュニケーションズ」と提携しました。

量子暗号通信をめぐっては、中国が2025年までに全土に広げる方針を掲げるなど国際的な開発競争が激しくなっています。

東芝はこの分野で保有する特許の数が世界1位と研究開発をリードしてきましたが、国内外でいち早く事業展開を進め、世界でトップシェアを握りたいねらいです。
以下ソース
2020年10月19日 5時51分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201019/k10012669971000.html