米Amazon.comは9月24日(現地時間)、サブスク制クラウドゲームサービス「Luna」を発表した。ゲーム実況サービスTwitchを擁する同社が、ついにクラウドゲームに参入する。

 まずは米国だけで10月にスタートする。早期招待ユーザーのサブスク料金は月額5.99ドル(約630円)。米Googleの「Stadia」は月額9.99ドル、米NVIDIAの「GeForece Now」は月額4.99ドル、米Microsoftの「Project xCloud」(プロジェクト名)は月額14.99ドルの「Xbox Game Pass Ultimate」のサービスの一部として提供する。Lunaのサブスク料金は、正式スタート時に改定する可能性がある。

 傘下の“信じられないほどの規模と能力の”AWSのクラウドサービスでホスティングし、PC、Mac、iOS端末、そしてもちろんAmazonの「Fire TV」でプレイできる。Androidもサポートする予定としている。

 ユーザーはゲームチャンネル「Luna +」にアクセスし、「バイオハザード7」や「Yooka-Laylee and the Impossible Lair」などの多数のゲームをプレイできる。

 “今秋”にはLuna内に米Ubisoftのゲームチャンネルも開設し、別料金になるが同社の人気ゲームをLunaでプレイできるようになる見込みだ。

 PCのキーボードとマウス、既存のBuetooth接続のゲームコントローラでもプレイ可能だが、Amazonは専用コントローラ「Luna Controller」も発売した。同社の音声AIアシスタント「Alexa」をサポートする。また、クラウドにWi-Fiで直接接続するので、遅延が低く、例えばFire TVからiPadになど、ディスプレイを簡単に切り替えられる。Luna Controllerの早期アクセス価格は49.99ドルだ。

 Twitchとの連携としては、Luna内でTwitchのゲーム実況を視聴し、Lunaのゲーム実況から自分でもゲームのプレイをスタートできるようになる。
2020年09月25日 06時11分
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2009/25/news059.html