「機内で出会った超一流のお客様は、気くばりと自己管理の達人でした」──そう語るのは、人気記事 元ファーストクラスCAに聞く「機内で噂される一流の乗客」の共通点 の著者であり、日本航空(JAL)の元CAで現在シーエーメディアエージェンシーの代表を務める清水裕美子氏だ。

本書では、清水氏の著書『マナーを超えた「気くばり」』から、「超一流の自己管理術」について記載された箇所を、以下抜粋して紹介する。

自分流のこだわりは機内でも貫く

ファーストクラスのお客様の機内での過ごし方を見ていると、自己管理へのこだわりに感動することがあります。機内という限られたものしかない空間でも、自分がベストなコンディションを保つためにさまざまな工夫をされています。

野菜を一切食べないことで有名なあるスポーツ選手の方は、ハンバーガーも野菜抜きでとオーダーされ、パテに入っている小さな野菜も可能な限りでいいので取り除いてほしいというほど徹底されていたそう。担当したCAは、一切野菜を食べない徹底ぶりに驚いたと同時に、食べられなくて野菜を残すことがないように最初から細かくオーダーされたことに好感を抱いたといいます。

機内では食事量をセーブする

機内では運動量が少ないので、食べ過ぎると胃が重く感じられることもよくあります。そのため、普段の食事量よりも意識的に少なめに召し上がる方も多いようです。

チキンやサラダなどヘルシーなものを召し上がったり、日本時間の夜中には口にするのど飴の種類にまでこだわっている方もいます。満腹になることで仕事や睡眠の質が落ちてしまうことを気にされる方も多い印象です。お酒とも自制心を持って付き合われている方がとても多いです。

飲むとしたらポリフェノールが豊富な赤ワインを1杯だけと決めていらっしゃる方や、お酒は一切飲まないと徹底されている方も想像以上に多く驚きます。

機内でもトレーニング?
肌がツヤツヤな60代女性の秘密

乾燥している機内では、動かなくても水分が失われがちです。エコノミー症候群予防や肌荒れ対策のためにも、意識的に水分補給をされている方も多いです。

「ファーストクラスにお乗りだった60代くらいの女性。ヨーロッパ便だったのですが、その後さらに乗り継ぎをされて、私達も知らないようなかなりレアな国にご旅行されるとのこと。肌がツヤツヤではつらつとした雰囲気が印象的だったのですが、機内では水は必ず500ミリリットルを5本は飲むと話されていました。また、お化粧室に立たれたついでに屈伸運動をされている様子もよく見かけ、健康にとても気をつかわれている様子でした」(元日系エアラインCA)

機内でもトレーニングする有名政治家

この女性のように、機内で運動をされている方をよく見かけます。

某有名政治家の方は、化粧室に立たれた際にいつも日課にしているというトレーニングをされていました。トレーニングといっても、大々的におこなうようなものではなく、スクワットをしたり、手を握ったり開いたりするような、機内でも周囲に迷惑がかからずできるようなものでしたが、あとから年齢を聞いて驚いたほど、背筋がシャンと伸びて姿勢がよかったのが印象的でした。

こちらの政治家の方に限らず、ファーストクラスにお乗りのお客様は、70代、80代でも健康的で覇気がある方が多い印象です。皆様肌ツヤがよく、食欲も旺盛です。

超一流は健康管理に投資する

CAは健康管理にとてもシビアな職業です。外地でスタンバイのCAがいないような場合は、自分が風邪をひいて乗務できなくなってしまったら、便の欠航も起こりかねない重大な事態を招いてしまうからです。

そのため、日頃から体調管理には細心の注意を払っていて、自己管理には自信があると自負しているCAが多いのです。

そんなCAから見ても、超一流のお客様の自己管理には高いプロ意識を感じます。
以下ソース
https://news.yahoo.co.jp/articles/e11f30de943cf504dca534e2b47c57339bd97b19