フリーランスで働く人の仕事を仲介するランサーズは、チーム単位で業務を受発注する新サービスを始めた。企業は営業やコールセンターといった個別業務について、外部人材で構成するチームに委託できる。個人向けの単発の仕事だけでなく、チーム単位のプロジェクトの受発注も仲介することで事業の付加価値を高める。2021年3月までに100社の利用を目指す。

新サービス「オンラインBPOセンター」の提供を始めた。営業やコールセンター、データ入力といった業務を、社外のフリーランス人材が受託する。ランサーズに登録する約100万人のデータベースを生かす。1人から1000人程度まで大小問わずチームを柔軟に組成して企業の要望に応えられるという。

オンラインで外注を完結できるようにするため、業務終了時に個別の端末にデータが残らないようにする。セキュリティーを確保し、受注したフリーランスらがリモートワークできるようにした。

事業を担当するランサーズの土屋剛志エンタープライズ部長は「企業はオフィスなどの固定費を負担する必要がなく、すぐにチームを立ち上げられる」と話す。コールセンターを設置したり、データ入力のチームを組織したりと、季節やイベントごとに業務量が変動する企業の利用を見込む。
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