米フェイスブックは、同社のオフィスがない地域で在宅勤務従業員の採用を拡大することを計画している。また、希望があれば一部の現従業員に在宅勤務を恒久的に継続することを認める方針だ。

マーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は、特にエンジニアリング関連の人材について、同社が米国を皮切りに直ちに「在宅勤務従業員の積極的な採用を開始する」ことを計画していると述べた。同氏は社内の従業員調査に基づき、今後5−10年間で在宅勤務従業員が全体の最大50%を占める可能性があると考えている。

ザッカーバーグ氏はインタビューで「われわれや他の多くの人は、生産性が大幅に低下するのではないかと非常に心配していたが、全くそうではなかった。生産性は以前と変わっておらず、かえって生産性が上がったと報告する人もいる」と語った。

フェイスブックは新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、3月上旬にカリフォルニア州メンロパークのオフィスを閉鎖し、既に従業員に年末まで在宅勤務を許可する方針を示している。ザッカーバーグ氏は21日に在宅勤務従業員の採用計画を従業員に明らかにした。同社の3月末時点の世界従業員数は4万8000人余り。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-22/QAPI0FT1UM0Y01?srnd=cojp-v2