MS&ADインシュアランスグループホールディングス(8725)が20日発表した2020年3月期(前期)の連結決算は、純利益が前の期に比べ26%減の1430億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大による株安を受け、有価証券の評価損が膨らんだ。持ち分法適用会社であるオーストラリア大手生命保険チャレンジャーの「のれん」を一時償却に伴う損失計上したことも響いた。

損保の売上高にあたる正味収入保険料は2%増の3兆5737億円だった。火災や自動車保険が好調だった。

21年3月期(今期)の連結純利益は前期比9%減の1300億円の見通し。年間配当は前期と同じ150円(中間、期末とも75円)とした。

あわせて150億円、800万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.41%)を上限とする自己株式の取得も発表した。取得期間は5月21日から9月18日。

〔日経QUICKニュース(NQN)〕

2020/5/20 14:49
日本経済新聞
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