シャープが19日発表した2020年3月期の連結決算は、純利益が前の期比72%減の209億円だった。新型コロナウイルスの感染拡大により中国などにある顧客企業の工場稼働率が低下し、中小型の液晶パネルなどの販売が落ち込んだ。退職給付費用の増加なども利益を下押しした。21年3月期の業績予想は「未定」とした。

売上高は5%減の2兆2712億円だった。自動車やスマートフォンなどに使う中小型パネルの販売が減少した。個人消費の落ち込みによって大型テレビなど家電も振るわなかった。中国やマレーシアなど自社工場の稼働停止も販売機会の減少につながった。経費削減を進めたが補えなかった。

2020/5/19 15:29
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59286320Z10C20A5000000/