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 MediaTekは7日(台湾時間)、スマートフォン向けの5Gモデムを内蔵するSoC「Dimensity 1000+」を発表した。近日中に市場向けに出荷が開始される予定。

 Dimensity 1000+は、同社ハイエンド向けのDimensity 1000シリーズに属し、5Gによるキャリアアグリゲーション、デュアル5G SIM、独自の省電力技術である5G UltraSaveなどをサポート。リフレッシュレート144Hzでの表示に対応し、モーションブラーやジッターの抑制が可能。高フレームレートのビデオやゲームアプリに最適とする。

 また、最新のHyperEngine 2.0技術をサポートすることで、CPU/GPU/メモリのリソース管理を最適化し、ゲームプレイ時の性能向上や省電力化が可能。さらに、ネットワーキングエンジンのアップグレードによって、コールとデータの同時並行性を有効にするとともに、5Gと4Gを適切に切り替えて電力消費を抑えることもできる。そしてRapid Response EngineがBluetoothとWi-Fiの同時通信時でも、遅延の影響を与えないとしている。

 このほか、映像制御技術のMiraVisionによる4Kビデオやストリーミングにおけるフレームごとのコントラスト、シャープネス、カラーレベルの動的調整やSDRからHDR画質への高品質な変換。HDR10+以上を謳う映像の最適化を特徴とする。

 Dimensity 1000シリーズでは、Cortex-A77とA55を組み合わせたオクタコアプロセッサを搭載。GPUはArm Mali-G77 MC9で、メモリはLPDDR4x(最大16GB)をサポート。カメラのISPは3,200+1,600万画素と8,000万画素に対応している。

□関連リンク
MediaTekのホームページ(英文)
https://www.mediatek.com/
ニュースリリース(英文)
https://www.mediatek.com/news-events/press-releases/mediatek-unveils-5g-integrated-dimensity-1000-chip-for-smartphones

2020年5月8日 13:13
PC Watch
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