【ソウル=細川幸太郎】韓国ネット大手のカカオが7日発表した2020年1〜3月期の連結純利益は前年同期比4.5倍の798億ウォン(約69億円)だった。新型コロナウイルスの感染拡大で、ネット上での商品購入などの需要が伸びた。ゲームや音楽、漫画などコンテンツ事業も好調で「オンライン生活」が浸透した恩恵を受けた。

売上高は前年同期比23%増の8683億ウォン、営業利益は同3.2倍の882億ウォンだった。韓国人の9割超が日常的に使う会話アプリ「カカオトーク」での広告が伸びたほか、同アプリ上で友人に贈り物をするサービスも利用者が増え、主力事業が業績拡大に寄与した。さらに成長産業と位置付ける決済やタクシー配車サービスなども順調に会員数を伸ばした。

利幅の大きいコンテンツ事業も堅調だった。ゲームや音楽、漫画の有料配信サービスの会員数が着実に増えた。韓国でもコロナの影響で在宅時間が増えており、これらのコンテンツの需要が伸びた。
2020/5/7 14:07
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58803640X00C20A5FFE000/