村田製作所は30日、2021年3月期(米国会計基準)の連結売上高が前期比7%減の1兆4300億円になる見通しと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大については、売上高で1700億円のマイナス要因になるとした。次世代通信規格「5G」向けを中心に受注は好調なものの、生産が停滞する自動車や一般の電子機器向けが振るわない。

【関連記事】
村田製作所、貫く自前主義 5G向け部品で追随許さず
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58228870X10C20A4TJ1000/
村田製作所、育つか部品×サービス 買収技術生かす
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58275650Q0A420C2TJ1000/

5G向けを中心に1〜3月期の受注高は3624億円と前年同期比17%増えたものの、新型コロナの感染拡大で減産が広がる自動車向けなどが厳しい。部品の単価下落などが利益を圧迫し、21年3月期の連結営業利益は前期比17%減の2100億円、純利益は18%減の1500億円を見込む。

同社の主力の積層セラミックコンデンサー(MLCC)はスマートフォンやパソコンなどあらゆる電子機器に搭載される。今期の売上高見通しは、全世界の生産台数ベースでスマホ向けが10%減、自動車向けが20%減を前提に予想している。

30日に記者会見した村田恒夫会長兼社長は「20年度は不透明だが21年度は5Gが普及期に入り、需要は回復する」と強調。MLCCなど電子部品の中長期的な市場拡大は続くとの見方を示した。

2020/5/1 5:40
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58681330Q0A430C2TJ1000/