王子ホールディングス(HD)は24日、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、グループ会社でマスクや医療用ガウンに使う不織布の生産を始めると発表した。マスクは香川県の工場で6月下旬から月産およそ200万枚を生産する見込み。供給先は今後詰める。

マスクは傘下の新タック化成(香川県三豊市)がもつ山本工場(同)のクリーンルーム内に新たに設備を導入する。完全に自社で生産するのは初めてとなる。

医療用ガウン向けの不織布は傘下の王子ネピア(東京・中央)のパーソナルケア名古屋工場(愛知県春日井市)で5月中旬にも生産・出荷を開始する見通しだ。既存のラインを活用し、生産量は月80トンを見込む。

医療用ガウンの基材は需給が逼迫しているが、月およそ80万着分の供給が可能になるという。

2020/4/24 17:19
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58462010U0A420C2X93000/