塩野義製薬は24日、2020年3月期の年間配当を103円にすると発表した。増配は8期連続となる。期末配当を従来予想より3円増やして53円とし、通期では前の期(94円)に比べ9円の増配となる。抗ウイルス薬などの販売が伸びたことなどを踏まえ、株主還元を厚くする。

20年3月期は、同社グループが出資し抗エイズウイルス(HIV)薬の製造・販売権を提供する英ヴィーブ社で、抗HIV薬「テビケイ」などの販売が順調に推移した。ロイヤルティー収入が増加したことに加え、受取配当金を安定的に受領した。通期業績や財務状況などを総合的に考慮し、増配を決めた。

同社の20年3月期の連結純利益は19年3月期比微増の1330億円を見込む。

2020/4/24 16:25
日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO58453510U0A420C2000000/