JR貨物は15日、新型コロナウイルスの影響を受けて4月1〜13日のコンテナ輸送量は前年比10.3%減の77万4千トンだったと発表した。3月の同8.2%減から減少幅がやや広がった。

輸送品目別では、国内の景気低迷と新型コロナの感染拡大が影響し、4月1〜13日はほとんどの品目で前年を下回った。自動車部品が前年比29%減、家電・情報機器は同24%のマイナスとなった。

また、19年度の輸送実績も発表し、前年度比約101%と堅調だった。品目別の実績では、産業廃棄物などの「エコ関連物資」が同2割増だった。関東地方の建設で発生した土砂の輸送が好調だった。一方、「紙・パルプ」は国内の需要が減少したことから同4.5%減となった。

運送業の人手不足などを受け、トラックから鉄道などに輸送手段を切り替える動きが広がっている。この追い風があり、宅配便などの「積合せ貨物」は前年比8.8%増だった。

2020/4/15 12:34
日本経済新聞
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